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第二章・28

「ひどい! 先生の馬鹿! せっかく会いに来たのに、転勤だなんて!」 「異動は俺のせいじゃない!」  それに、ちゃんとこうして待ってたじゃないか、と諭され、陽は爪先で小石を蹴った。 「それはそうだけど」  でもこれで、また衛先生と会いにくくなる。  どこに転勤したんだろう。  遠くの学校に行ってしまうのなら、最悪もう二度と会えなくなるかもしれない。  そんな陽の心の内を見透かしたかのように、衛は転勤先の話を振ってきた。

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