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第四章 甘い休日
「やばい! 寝坊した! 遅刻遅刻!」
ある日、陽は通常の3倍焦りながら家中をバタバタ走っていた。
「牛乳一杯くらい飲め。体が持たんぞ!」
「そんなヒマ、なーい!」
ちょっと待て、車で送ってやる、と髭剃り途中の衛に、待ってる時間なんかない、と陽は飛び出して行ってしまった。
急いで自動車で後を追ってみたが、彼の姿は道にもバス停にも見えない。
どうやら、すでにバスに乗ってしまったらしい。
「これは、生活習慣を見直さなきゃなぁ……」
このままでは、本当に体を壊してしまう。
冷蔵庫にマグネットで貼られた陽のシフトでは、明日は休みのはず。
今夜はゆっくり話し合ってみよう、と衛もまた出勤した。
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