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第四章・19
ぐい、と衛が動いた気配を感じた。
彼が自分のものを掴んで、僕に狙いを定めてる。
陽は獣の姿勢を取ったまま、後ろを振り返った。
にやりと笑って見せる衛。
その口には、スキンを咥えている。
「や……。お願い、衛。使わないで。そのまま、挿れて。お願い」
フッ、と衛は口にくわえたものを吹き捨てた。
途端に、熱く硬いペニスが陽の体内に捻じ込まれてきた。
「あぁあッ!」
悲鳴を上げ、口ではぁはぁと荒く呼吸を始めた陽に、衛は妖しく声をかける。
「満足か? このまま奥まで突っ込んで、中出しして欲しいのか」
「もぅ……、馬鹿ッ。ヘンタイ……ッ」
「なら、外に出そう。どこにかけて欲しい? お尻か? 背中か? それとも顔か? ん?」
そんな意地悪を言いながら、衛の腰が強く突いてくる。
奥まで挿れ、再び際まで抜かれる時、陽の粘膜はひどく擦られ、気の遠くなるような快感を運んでくる。
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