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第四章・21

 ご褒美。  解かってる、それが何かは。  恥ずかしい。  でも、内に欲しい。  衛の熱い精を、体の奥深くへ注いで欲しい。  んんッ、と陽は、その細くて白い喉を引き攣らせた。  あ、あぁ、あ、と、たどたどしい声が、その白い喉から小さく漏れ出してきた。  口で荒く呼吸し、吐く息と一緒に言葉にならない声を出す陽。  前に後ろにと抜き差ししていた衛の腰が、急にぐりりと奥深くに捻り込まれてきた。 「あぁああ!」  思わず悲鳴を上げたが、それに苦痛の色はない。  消えいる余韻には、艶がたっぷり色づけされている。

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