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第四章・24

 かなわないな、お前には。    そうさ。  衛は、僕のものなんだから。  衛なんか、僕にかないっこないんだから。  満足げな笑顔で、そのまますやすやと眠ってしまった陽の髪を、衛は優しく撫でた。  しばらくの間、ただひたすら愛おしげに撫で続けていた。

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