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第五章・11

 そこで、息を呑んだ。 「まさか……、外で暴漢に!?」  振り返れば、一目惚れだったのかとも思える美しい陽の姿。  貴重品を強奪するだけではなく、別のものまで。  そう、その身体まで奪われる恐れが無きにしも非ず。  衛の脳裏に、危険に身をさらしている彼のイメージが浮かんできた。 「へっへっへ。大人しくするんだな」 「放せ! 放せ、馬鹿ぁあ!」 「叫んでも、無駄だぜ」 「ヤだ! そんなトコ触っちゃ……、あぁッ!」 「おやおや。口では嫌がってるくせして、体は正直だな」 「うぅッ。やだ、いやだ。衛ーッ!」 「おい、脚をつかんで開かせろ」 「早くしろよ。次は俺の番だぜ」 「へっへへ。たまんねぇなぁ、おい」 「うッ、く。んん、ぅ。やッ、いや! ヤだぁああ!」

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