145 / 152
第七章・13
「あ、ヤだ。ちょ……」
立とうとしても、爪先立ちにすらなれない。
衛、こんなに背が高かったんだ……。
陽は諦めて、彼の体に脚を絡ませた。
腕で、脚で、しっかり衛にしがみついた。
「はッ、はぁ、はぁ。あぁ、衛ッ!」
水音が、肌を叩く音に変わった。
どこか粘っこい、淫靡な水音。
そこらじゅうに散る弾かれた水滴は、湯だけではないだろう。
もうこれ以上は育つまいと思っていた体内の肉芯が、さらに硬く大きくなっり、陽は歓喜の声を上げた。
「あぁ、んンッ! 凄、いィ! やッ、もう、もうダメ! あッ、あぁあ!」
三度目の絶頂を迎えた陽は、ぐったりと脱力してしまった。
それでも逞しい衛の腕は、しっかりと彼を抱えあげたままだ。
遠慮を知らず、突きまわしてくる。
ともだちにシェアしよう!