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第七章・16

「おやすみ、衛」 「おやすみ」  次第に深くなってゆく陽の寝息を聞きながら、衛は考えていた。  これからは、言葉遣いに気をつけよう。  こう見えても、こいつはもう立派な大人なんだから。  そして、瞼を閉じた。  眠りはすぐに、衛の意識をさらっていった。

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