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第5話

何度も襲ってくる気持ちよさにそろそろ意識が朦朧としてきてしまった。 ただ、ここで寝てしまったら駄目だということは分かる。 しかし、少しでも身動きを取ろうと動くと気持ち良さが襲ってくるし動かなくても暫くすると目の前が真っ白になる。 「ただいま。お仕事終わったよ。気持ちよく待ってられたかな?」 「たひゅ…たひゅけ…とめ…」 「はじめてのエネマグラ気持ち良かった?」 「ひぐぐっ」 「お尻のお肉が絡み付いて離さないって事は相当気持ち良かったんだね」 扉が開いておじさんが部屋に帰ってきた。 お尻の異物をどうにかして欲しくておじさんを見上げると、やはり変わらずにこにこと笑っている。 おじさんが僕の横にしゃがみこむと、お尻の器具に手を掛けてゆっくりと引き抜く。 お腹の中を降りていく器具は気持ち悪かったが、抜ける時にちゅぽんという音がしてその音でほっと息が漏れた。 やっとお尻の異物感が無くなるとおじさんがよしよしと頭を撫でてくれる。 「さぁ。みのりくんのおうちまで送ってあげるよ」 「え…」 おじさんは僕の拘束をほどくと、脇の下に手を入れて僕を抱き上げる。 震える足で上手く立てないので、おじさんが下着とハーフパンツを履かせてくれた。 おじさんの肩に手をついて服を着替えて居るときに家に帰れると聞いて拍子抜けしてしまう。 もう一生家に帰れないかもしれないという恐怖に震えていたので帰れる事に希望がわいてくる。 送ってくれると言っていたが、おじさんを振り切ってエレベーターに飛び乗ればついてこれないかもしれない。 それか外に飛び出して助けを求めるというのはどうだろうか。 「さぁ靴も履かせてあげるよ」 僕がどうやって逃げようかと考えていたら、おじさんに手を引かれ鞄を背負わされ靴を履かせてもらう。 奥の部屋から出て、エントランスからすぐの管理人室には人が居てびくりと身体が跳ねた。 奥の部屋で僕が何をされていたのかばれたのではないかと思うと心臓がバクバクとしてくる。 「おぉ。随分と早かったな!」 「いやー。思ったより早く終わって良かったわ。こいつの面倒も見てもらって悪かったな。ほらお前も何か言うことあるだろ!」 おじさんはその人に声をかけると、相手がボリボリと頭をかいた。 男の人の後ろから押し出されてきた人物に、僕は目を見張る。 この前トイレに縛られていた男の子がそこに居たのだ。 男の子はぶすっと不機嫌そうな顔でありがとうございましたと言う。 おじさんはいつものにこにこした顔で男の人に声をかけた。 「今日帰ってくるって連絡もらったから、データは机の引き出しに入れてある」 「本当に色々ありがとうな」 「じゃあ、今日からまた頼むな」 「おう!おつかれ」 おじさんと男の人が言葉を交わし、おじさんが手を上げると男の人も手をあげる。 おじさんに手を引かれ、エレベーターを待つ為に管理人室から出てエントランスの奥にあるエレベーターの前に来た。 あの男の子と男の人は誰なのか、なんでおじさんの部屋のトイレに居たのか、男の子がされていた事は何なのか僕と同じ事をされていたのかなど色々と疑問符が頭に渦巻いてしまう。 そんな僕の様子で察したのか、聞いてもいないのにおじさんは実に楽しそうに経緯を離してくれた。 「あのおじさんはね。夜の警備をしてくれる守衛さんで、決まった曜日に来てくれるんだよ。そして、あの子は守衛さんのだね。守衛さんが本部に出張に行ってる間、面倒を見るように頼まれたんだよ」 おじさんが言うには、あの男の子は守衛さんの彼女で僕が寝不足で体調不良になった日はたまたま守衛さんの命令でおじさんにというゲームをしていたらしい。 そんなゲームも意味が分からないが、おじさんは羨ましいと言っているのがもっと意味が分からなかった。 あの男の子は守衛さんの甥っ子で、守衛さんがよく面倒を見ているという体でデートをしているとおじさんが話している。 話しを一方的に聞いている間にエレベーターが到着した。 エレベーターに乗り込む直前に、手を振り払おうと力を込めるがびくともしない。 大人しく手を引かれるままエレベーターに乗った。 「みのりくんに見られた時はどうしようかと思っちゃったよ。あの子も見られて潮吹きしちゃうし、みのりくんはびっくりしておもらししちゃうし」 「やめ…」 エレベーターの扉が閉まると、おじさんの手が下着に侵入してくる。 またお尻の穴を指でトントンと叩く。 指が穴の上に当たると、くちゅんくちゅんと小さな音がする。 やはりあの日見た光景は夢ではなかったとおじさんの話で確信した。 僕が気絶してしまってから後片付けや僕の汚れた下着を洗って乾かしたりしたそうだ。 「今度4人で一緒にWデートしようね」 「んんっ」 おじさんは楽しそうに話しているが、お尻の穴を撫でるのはやめてくれない。 身体は勝手にさっきの刺激を覚えていてお腹の中がキュンキュンと切なくなってきた。 身体の変化を知られたくなくて前屈みになる事でお尻をおじさんの手に押し付ける事になってしまって更に刺激がエスカレートしていくがエレベーターの速度がゆっくりになり、ポーンという音で目的階に到着した事が分かる。 エレベーターの扉がゆっくりとスライドし始めたのを見計らっておじさんの手から逃れ完全に扉が開ききる前に隙間から出て走り出す。 自分でも驚くほど早く動けたが、今はそんなこと気にしていられない。 自分の家の前で鞄の肩ひもに付けているキーホルダーから鍵を引っ張り出す。 リール紐の先の鍵を掴んで鍵穴に入れよとするが、焦ってなかなか上手くいかない。 おじさんは焦る様子もなくこちらにゆっくりと歩いてくるのが余計に僕を焦らせる。 「開いた!」 後少しでおじさんがこちらに来るという距離で鍵が開いた。 すぐに家に入って玄関の鍵を内側から締める。 家に逃げ込めた事ではぁはぁとあがっていた息を整える為に大きく息を吸い込んだ。 トントン 「みのりくんあーけーて」 「ひっ!!」 インターフォンではなく玄関扉をノックする音に思わず飛び上がる。 鍵はきちんと閉めたし、鍵さえ開けなければ中には入って来ないだろう。 コンコンという扉を叩く音から逃げる様に靴を脱いで自分の部屋に駆け込んだ。 鞄を投げ捨てベッドに入って布団を被る。 耳を塞いだことで自分の息遣い以外は聞こえなくなった。 「ひっ!!」 暫く布団の中で震えていたが、人の気配がしたのでそぉっと布団から顔を出す。 すると、そこには家の中なのにおじさんが居てこちらをにこにことした顔で見ていた。 玄関の鍵は確かに閉めた筈だし、何なら自分の部屋の鍵も急いでは居たが確かに閉めていたのに何故おじさんが居るのか分からなくて怖くなる。 「おじさんのプレゼント気に入ってくれた?」 「プレ…ゼント?」 怖くて布団から出られない僕の事は気にして居ないのか、おじさんが勉強机の上のくまのぬいぐるみを撫でる。 僕が呆然とくまのぬいぐるみを見ていると、次におじさんはクローゼットに近付き戸を開けてこの前の僕が見付けたカラフルな箱を取り出した。 箱の蓋を開けながらこちらに近付いてくると中にはゲーム機が入っていたが、それを机の上に全て置く。 「実はこの箱、二重底になってて下には大人のオモチャが入ってるんだよ。すごいでしょ?」 おじさんが箱の中をゴソゴソとすると、厚紙の底板が出てきた。 再び僕に箱の中身を見せるように傾けると、ピンクやら黄色のカラフルな棒のような物や卵形の機械やらが入っているのが見える。 おじさんが箱を揺らすとゴトゴトと音がする。 「一番有名なサイトで人気No.1シリーズのやつだから、みのりくんも楽しめると思うよ?実際これとかこれとか気持ち良さそうだったもんね?」 おじさんが箱の中から何個か見たこともない様な器具を出してきて、僕に見せるがそんなもの全く記憶にない。 それよりどうやって家に入ってきたのだろうか。 これからどうやって逃げたらいいのかと頭を働かせる。 「さぁ。約束通り沢山気持ちよくしてあげるからね」 「いや!触らないで!」 「えー?何でそんな悲しい事言うの?今まで学校から帰ってきたら沢山おしゃべりもしたし、秘密のお話も聞かせてくれたよね。それに、もうみのりくんの身体はおじさんが大好きなはずだよ?その証拠にほら見て?」 「なに?は?」 布団の中におじさんの手が入ってきて僕の手首を掴んだが、僕は触られたくなくてその手を弾き返した。 おじさんは口では残念そうな声を出したが、表情はいつも通りのにこにこと優しそうな笑顔だ。 おじさんが作業着の胸ポケットから出したスマホをこちらに向けてくる。 指で軽く操作すると、画像が表示される。 そこには僕とおじさんのツーショットが写っている。 更におじさんが横にスワイプすると、今度は先程とは別の角度の写真で裸の僕がおじさんに寄りかかって口同士をくっつけていた。 次々見せられる写真はどんどん際どくなってきて、今居る自分のベットの上で僕が大きく足を開いた状態で蛙のように仰向けになってる写真もあった。 身体はほんのり赤く染まり、下からのアングルでお尻の穴から白い液体が垂れている。 「うそ…そ…んなの!そんなのうそっこだ!!」 「写真だと信じられない?なら動画もあるよ?」 僕は首を振って否定するが、おじさんは僕の言うことを予想していたのか嬉しそうに更に携帯を操作する。 動画ファイルを選んで指でタップすると音声が流れ始めた。 はじめは、はぁはぁという人の息遣いだけだったが次第にぐちゃぐちゃという水の音と甲高い声が聞こえてきた。 息が詰まるような音の後に、ぜぇぜぇと苦しそうな息を吸う音が入っている。 そして、カメラの向きが変わった。 パジャマの上着は捲られ、僕の下半身のところにはおじさんが座っている。 上下に動く僕のお腹をおじさんが撫でている。 動画の中のおじさんが身体を引くと、僕の中から長いものが引き抜かれた。 そしておじさんはその長いものから薄い膜のような物を取ると、再び僕のお尻に棒を押し当てる。 動画の中で僕のお尻は白い液体まみれになった。 「やっとみのりくんとひとつになれたから、記念に撮っておいたんだけど役に立ったね。これが白いうんちの正体だよ。分かってよかったね!」 おじさんは僕の背中を撫でて嬉しそうにしているが、僕はショックで何も言葉が出なかった。

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