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第8話

玄関につくと、おじさんがシューズクローゼットから自然な仕草で靴を取り出した。 靴を履いたおじさんは足取りの重い僕の靴を揃え僕に手招きをする。 「折角のデートだから、可愛い靴でも買いにいこうか。今の靴はかっこいいデザインだからお洋服には合って無いもんね」 「そんなのいらないもん」 「おじさんがプレゼントしてあげるから心配しないでいいんだよ?」 靴を履くことを渋っている僕におじさんが屈んで僕の足首掴んで足を持ち上げてくる。 片足ずつ靴を僕に履かせながら僕の靴を指差す。 この靴は引っ越して新しい学校になるからと自分で選んで買ってもらったものだ。 鮮やかな青のエナメル素材に金のラインが入っていて、靴紐の色が黒いかっこいいデザインでとても気に入っている。 だけどおじさんは服に合っていないと言う。 元々こんな格好で外に出るのがおかしいと分かっているのに、おじさんに動画や写真を全部消してもらわなければいけないから仕方なく着ているだけなのだ。 動画も写真も消して貰えばそんな物要らないので僕はプイッと顔を背ける。 しかし僕が遠慮していると思ったのか、おじさんが僕の太股をなだめる様に擦ってスカートを握っていた僕の手を包む。 「どんな靴がいいかなぁ?あ、可愛いバッグも買ってあげなきゃね。ねぇ、みのりはどう思う?」 僕の手を引いて部屋から出ると、おじさんがスラックスのポケットから鍵の束を取り出した。 その鍵で玄関を締めるのを見て僕は驚く。 僕の家の鍵を持っていたからあの日おじさんは家に入ってこれたんだと気が付いてしまった。 鍵束を再びスラックスの後ろポケットにねじこみおじさんが歩き始める。 エレベーターに乗るために通路を歩いている時もおじさんはすごく楽しそうだった。 僕は自分がスカートを履いている事や、その服の下は女の子用のスクール水着でお尻に何かを入れられている事などを周りに気が付かれないかなど色々な事が気になってうつむき気味に歩く。 「ひぅっ!!」 「折角だから遠隔操作できるローターも動かしてあげるね?」 おじさんとエレベーターに乗って扉が閉まったタイミングでカチカチという音がしてお腹の中が震える。 何が折角なのかは分からないがおじさんを見上げるとにこにこと僕に見えるように手のひらサイズのリモコンのボタンを連打していた。 ボタンが押される毎にヴヴヴという音が大きくなっていく。 エレベーターに乗っている短時間うちに器具の震えを最大にされたり、止められたりして遊ぶおじさんのせいで声が漏れそうになる。 僕は声が漏れない様に必死で口を押さえた。 器具の震えが大きくなる度に跳ねる背中を優しく撫でられるが、器具を操作するのを止めてはくれない。 エレベーターを降りても器具は止まらず、よろよろとした足し取りの僕を支えたおじさんに裏口へと連れていかれた。 停めてある車に乗せられ少し遠いところにある大きなショッピングモールに連れていかれる。 「どっちがいいと思う?」 「どっちでも…」 「このバッグかわいいよ?」 「別に…」 車を降りる時に器具は全て止めてもらったが、服装のせいもあって早く帰りたくて仕方がない。 おじさんは楽しそうに靴を選んで、その後バッグやハンカチなどの小物類も買っていく。 買う前に一応僕に形式的には聞いてくるけれど全く興味がないのと、店員さんや他のお客さんに気が付かれるかもしれない恐怖で簡素な返事しかできない。 おじさんと行ったお店はどこもかしこも色とりどりのカラフルな内装で、お店によってお店毎の可愛いマスコットキャラクターがこちらに笑いかけてきている。 平日だからかお客さんは少ないものの、僕くらいの年齢であろう子達が楽しそうにお母さんと買い物をしていた。 「うんうん。靴もバッグもかわいいね。あとお洋服も見てから帰ろうね」 バッグを買った店の隣のお店で洋服を見ると言い出したおじさんに手を引かれお店に入った。 手には履いてきた靴が入った手さげ袋を持っていたのでガサガサとビニール同士が擦れる音がする。 おじさんの選んだ靴はその場で履いていくと言ったせいで家から履いてきた靴を袋に入れて持つことになった。 服を選んでいる時もおじさんはすごく楽しそうだ。 どのお店でもおじさんのせいなのか、僕に違和感があるからなのか店員さんは近付いてこない。 「スミマセン。試着室使いたいんですけど」 「あ、こちらです」 おじさんが店員さんに声をかけると試着室に案内された。 試着室は店の奥にあって試着室なのに小さな部屋みたいになっていておじさんと2人で入ってもぜんぜん余裕がある広さだった。 普通の部屋と違って、入ってすぐの壁が鏡になっているのは試着室だからなのだろう。 「んんっ…やめて…こんな…ところ…で」 「みのりが声を出さなきゃいいだけでしょ?鏡にみのりのえっちな姿うつってるよ?」 「んはっ」 試着室の扉を内側から閉めると僕のおじさんがブラウスを引き下げお尻の器具を動かしてきた。 水着には胸の部分に穴が開いているので乳首が丸見えになっているのをおじさんが僕の後ろに立って両方の乳首を指で上下に弾いたり、絞るようにきゅっきゅと摘まんでくる。 しかも、途中で体を傾けて片方の乳首はそのまま指先で弾きながらもう片方はペロペロと舐めたりじゅぅと音がするように吸ったりしてくる。 試着室は奥まった場所にあるとはいえ、外には人が沢山居るのに僕がおじさんにえっちないたずらをされている音が聞こえてしまったらどうしようとドキドキしているのをおじさんは分かっているみたいだった。 「どうしたの?おじさんにお尻押し付けてきて?」 「ちがう…そんなこと…してない…当たってるだけ」 「そっかオモチャが動いてるからメスアナうずいちゃって弄って欲しくなっちゃったんだね。でも、ここはお店だから帰ってからにしようね?」 後ろに立っているおじさんにいつの間にかお尻を押し付けていた。 その事を指摘されたけれど、僕は認めたくなくて否定をするけれど最初に器具を動かしたり乳首を弄ってきたのはそもそもおじさんなのに僕が悪いみたいにたしなめられてしまう。 片手間みたいに乳首を弄られながら持ち込んだ洋服を身体に当てられる。 おじさん的にはピンと来なかったみたいで上着を元の位置に戻してから試着室に持って入った洋服を試着室の前にあったハンガーラックに掛けて店を後にした。 「今日のショッピング楽しかったね。でも、お洋服はあんまり可愛いの無かったからまた違うお店に見に行こうね」 おじさんの車に戻ってきてから楽しそうに僕に話しかけてくるが、最後に洋服をみたお店から器具がお腹の中で暴れているので喋ることができなかった。 ふぅふぅと小刻みに息をして何とか早く終わるように願うしかない。 「あ、みのり電話鳴ってるよ?お母さんじゃない?」 車が信号待ちの時に、僕の携帯電話が鳴る。 その音に気が付いたおじさんが僕に電話に出る様に言ってきた。 おじさんと出掛けている事を知られたくない僕は出たく無かったが、僕の携帯は位置情報が分かるので出ないとお母さんが心配してしまうかもしれないと思って通話のボタンを押す。 おじさんと出掛ける時におじさんが勝手に持ってきていて家の近くになって電源を入れたらしい。 「も、もしもし?」 『あ、みのり。ごめんね今日急に夜勤を変わってって言われちゃって何日かお休みしちゃったから断れなくって…。朝一緒にお出かけしたんだけど、お母さん一回おうちに帰って来てみのりのご飯作ったから夜はそれ食べてくれる?』 「うん」 『お父さんも今日は夜勤だからさみしいかもしれないけど一人でお留守番できる?』 「だっ!だいじょ…ぶだよ」 『本当にごめんねぇ。暗くなる前に早くおうちに帰るのよ』 「わか…わかったよっ…おしごとがんばってね!」 僕が電話している間にマンションに帰って来ていて、おじさんが服の上から手を入れてきてまた乳首を弄ってくる。 何とか声を我慢していたら太股をぐいっと引っ張られて足を大きく開かさせられ水着の上からお尻の穴を押さえつけらた。 ずっとお尻の中で動いている物のせいでたったそれだけの刺激に声が上擦ってしまう。 ファスナーに手をかけられたところで急いで電話を切った。 「折角お母さんにもみのりのえっちな声聞いて貰おうと思ったのに。それで何の電話だったの?」 「よ、洋服を着たら写真消してくれるって言ったよね!洋服来て、でかけたんだから早く写真消してよ!」 おじさんが残念そうな声を出すが、僕は遂に我慢できなくなっておじさんの手を叩く。 写真を消してくれると言ったから洋服も着たし、言われるまま出掛けたのだ。 それなのになかなか写真を消してくれる素振りを見せないし、お母さんにもばれそうになった。 写真の事がなければおじさんの言うことなんて聞く必要はない。 「仕方ないなぁ」 「はやく!はやくして!」 おじさんが携帯電話を取り出して操作をする。 早く全て消して欲しくておじさんを急かす。 横から画面を見ていると次々に画像が消えていく。 一個ずつファイルが消えていくのを見届け、最後の一個が消えたのを確認して僕は急いでおじさんの車から降りる。 おじさんが勝手に買った物はそのままにしてドアを開けて走った。 おじさんが買った靴は足先に大きなリボンがついていてストラップでパカパカしない様になっているが、底が厚くて尚且つヒールまであるので走るのには当然適していない。 でもそんなこと気にしていられない。 家に帰ってもおじさんは僕の家の鍵を持っている。 チェーンをかければ入っては来れないだろう。 エレベーターがなかなか来なくて焦りとイライラが高まってボタンを何度も押す。 ポーンというがしてやっとエレベーターが到着した。 ゆっくりと扉が開くのにもイライラする。 「もう。みのりは元気だなぁ」 「ひぃっ!!」 「ほら車にプレゼント忘れていったでしょ?」 エレベーターに乗ろうとしたところで、後ろから扉が押さえられるガコンという音がした。 おそるおそる振り返るとおじさんがかわいらしいピンクのショップ袋を持ち上げてこちらに差し出してくる。 僕がじりじりと後ずさると、おじさんもエレベーターに乗り込んできて扉がゆっくりと閉まった。 にこにことこちらに笑いかけるおじさんの後ろでガコンという扉の閉まる音が死刑宣告の様に感じて身体が震え出す。

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