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続 Hated John/VACON

ジョンとラブホテルの部屋に入ると、ルームサービスのメニュー表と一緒にコスプレ衣装の一覧が置いてあった。 「キャンペーン中で半額だってさ、やってみる?」 女物のエロ下着とか制服とかだけじゃなくて、男物の制服とか白衣とかもある。汚れるのは大丈夫だけど破いたり穴をあけたりするのはNGみたいだ。ジョンも興味があるみたいでしげしげと眺めている。 「どうする?」 「いいんじゃね」 「あ、これは?」 警察官の制服があった。シャツとパンツの色は黒で、なんか海外の警察官ぽいやつ。ジョンはあからさまに顔を歪める。 「やだよ、プライベートで制服着たくないって」 「じゃあジャンケンで負けた方が着るのは?」 もちろんジョンへの嫌がらせだ。ちなみに勝ったのは俺だった。 「似合ってんじゃん」 「てかすっげー安物じゃね?ペラペラなんだけど」 だけど、悔しいことにサマになっている。黒いからスタイルの良さが際立つし、ネクタイを締めて首元まできっちりボタンが閉じられているのが逆にエロい。 「まあいっか。これから脱ぐし」 ニヤッと笑いながら黒い手袋をつけた手で俺をベッドに押し倒す。警察帽はシーツの上に転がり落ちた。 「どんな気分?」 ジョンはネクタイを緩める。結び目が解けるみたいに色気がにじみ出す。目の前いっぱいにジョンの姿が映って、マジで警察官に襲われているみたいでゾクッとした。調子に乗るから言わないけど。 「いつもと変わらないかな」 「ふーん」 手袋をつけたまま、手が服の下に入ってくる。腹から脇腹までヤらしい手つきで撫でられ、身動ぎすればジョンは 「やっぱ興奮してる?」 って腰が砕けそうなエロい声で囁いてきた。 「いいからさっさとヤれよ」 「こういうの好きなんだ?」 「そうは言ってねえだろ」 ジョンは文句たらたらで着替えてたくせに、今は機嫌良く俺の身体を撫で回していた。手袋をつけたままの手で。布越しに触られるともどかしいようなくすぐったいような心地だ。 「ジョン、」 「んだよ」 「キス」 惜しげなく唇が降ってきた。舌が入ってきて、絡めとられ吸われた。しばらく互いの口内を行き来して、離れたジョンの唇は弧を描く。 「どうした?お前から強請るなんて珍しいじゃん」 「別に。気分だよ」 「やっぱりこういうの好きなんだ?」 ジョンの腰が揺れる。芯を持ち始めたモノが俺のに擦り付けられる。不覚にもかすかに脈打つのを感じた。 「こっちは素直みたいだけど?」 ジョンはニヤリとする。触って欲しい?と耳を甘噛みしながら言う。 「手袋は外しとけ」 「直接触ってほしかったんだ?あー、やっべ。楽しい」 ジョンはくつくつと喉を鳴らし、手袋の先端を噛んで手から抜き取る。なんでいちいち仕草がエロいんだよ。 あと 「うわっ、めちゃくちゃ熱くなってんだけど」「気持ちよかった?」「今度はハジメが着てよ」とかうるさかったから、ネクタイを引っ張って 「キス」 って強請ってやった。これでちょっとは大人しくなるだろ。ジョンは「はいはい」と満更でもない顔をして、唇を重ねた。 end

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