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Ⅱ 夜を焦がす星の檻⑯

「仕方のない尋斗さんだ」 「あひっ」 変な声が出てしまった。 ハァハァハアっ 激しい息遣いが止まらない。 「先っぽ……ウヒ」 雄の熱棒の先端全体が生暖かい。俺自身の! 「先っぽ!」 君の口内にいる。 「亀頭って言うんですよ。言ってください」 そんないかがわしい言葉言えない。 ハァハアハァ 首を振って否定するけれど。 「ちゃんと覚えないと。俺に気持ち良くしてほしい場所教えてください」 「フヒィー」 そこはッ! 「コリコリ、揉まれて気持ちいいですね。尋斗さんは金玉も好きですか」 「ハヒんっ」 少し皮のめくれた先端からのぞく小さな孔を舌先でつついて、指の腹が根元の重い双玉を揉んでくる。 「アヒ、ふヒィん」 やめっ! 「ヤァっ」 白い衝動がせり上がってくる。 体の奥から理性を突き破って。 出るゥウウー このまま続けられたら、手と口の刺激だけで。 根元と先端だけで。 竿には一切触れられずにイッてしまう。 「やめっ」 「どちらが嫌なんですか?」 答えられない。 焦らされてる。 分かってるのに。 「どっちの刺激をやめてほしい?」 チュッチュ コリコリ 「ウヒヒン!」 身をよじって、衝動を逃そうとするけれど。執拗な指が双玉を離してくれない。 「こら、暴れない。皮が剥けませんよ。それとも、被ったままお漏らししましょうか」 コリコリ チュパチュパ 「白いのいっぱい飛ばしましょう」 「ヤァん!剥いて」 「なにを?」 「皮ぁ」 「どこのですか」 「ひ……んほ」 「聞こえません」 「ち…………んこ」 「もう一度」 「ちんこの皮」 チュウウゥゥゥー 「ひんひー!」 唇が。 含まれた口を窄めて大事な象徴を吸われる。 「ちんこのどこの皮ですか?」 「き……とぅ」 ずくずくに汁を垂らして止まらない、恥ずかしい場所。 「亀頭の皮剥いて。皮被りでイクのやだぁ」 「俺は構いませんよ」 「ヤァんっ、大人のちんこにして」 「包茎で射精なんて……興奮するじゃないですか」 「アヒぃ」 「腰突き上げて。セックスの動きしてますよ。した事ない童貞のくせに」 「ウヒぃイッ」 「腰振り、上手ですよ」 「童貞じゃなっ」 「童貞でしょ。ほんとの事言わないと剥いてあげませんよ」 「アフゥウぅ」 端正な口がぶら下がるタマを吸い上げる。 「嘘つきの尋斗さんは被ったままイキましょう」 「童貞だから!経験ない、誰ともこんなことしたことない」 三十過ぎて未経験なんて。 雄として、とても恥ずかしい事で誰にも知られたくない。 しかし快楽には逆らえなくて。 「……父をずっと想い続けていたんですね」 刹那に、心臓の奏でる音が凍っていった。 「三樹……」 なぜ今更、彼の名前を呼んだのかも分からないまま。 言葉は呼吸ごと獰猛なキスに奪われた。 「どんなあなただって、愛するから大丈夫」 あなたのそんな顔、初めて見たけれど…… 「暴いたのは俺ですよ」

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