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変わらない……はず

 「ごめん」 素直に謝ると、首を横に大きく振り、アヒル口をするナオちゃん。 「お前にしかかわいいとこ見せへんから、おれだけかわいがって……って言いたかってん」 やっば、かわいいとこしかないよ。 「止めてあげようとしたけど、無理……ヤる!」 俺はナオちゃんを跨ぎ、乳首へと顔を近づける。 「アカンって! 腰立たへんねん……」 それなりに自慢の顔を両手で必死に潰される。 「んっぷ……じゃあ今日一杯介抱する!」 俺は横に寝直して布団を被る。 「ゴラッ! ちゃんと仕事しろやボケェ!!」 狂犬のように噛みついて吠えるナオちゃん。 「……はい」 圧倒されて返事をすると、瞳はうるうるになり、乙女に変わる。 「スーパーダーリンのユタカがおらんと……仕事が成りたたんから、な?」 たぶん狂犬課長の時も心の中はこうだってわかってるつもり。 「わかった。ちゃんと仕事してくるからね」 眉間にキスすると、ナオちゃんは頬を赤くして小さくうなずいてくれたんだ。  仕方なく出勤した俺は1回深呼吸をしてから、ドアを開ける。 「おはようございます……あれっ、竹富課長はまだっすか?」 談笑していた伊月先輩とゴン主任にわざとらしく大声で言いながら自分のデスクにつく。 「ちょっと昨日盛り上がっちゃたから〜大事を取って休ませたんだよね……あっ、なにしたかって? いや〜ん! ここでは言えないな〜」 ゴン主任は一呼吸置いてから身体をくねらせて恥ずかしそうに言う嘘に、俺は驚いたフリする。 「ちょっとやめてくださいよ! 仕事に支障きたすじゃないっすかぁ」 アッハッハと俺は豪快に笑う。 「大丈夫〜僕が全力でフォローするからさ!」 誇らしげに手のひらで胸を叩くゴン主任。 「じゃあこの書類確認、お願いしやすね……ゴン課長!」 「もう上手いんだから〜中居くん♪」 俺は昨日仕上げた書類をゴン主任に渡し、いつものように太鼓持ちをする。 でも、隣からため息が聞こえてきた。 不思議に思いながらその方向を見ると、伊月先輩が浮気を見つけたような悲しい顔をしていた。 「伊月先輩、今日のおやつはこれっすよ!」 俺は元気付けようと、ジャーン!と言ってカバンからピラミッドの形をしたピンクと黒のチョコが描かれたかわいい箱を取り出す。 それだけで伊月先輩の目が輝き出す。 「もちろん、アーンし合って食べましょうね」 俺が耳元で囁きながらみんなに聞こえるように言うと、伊月先輩は大きく唾を飲んだ音がした。

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