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第一章・2
「え?」
「悪いけど、これは受け取れない」
「ど、どうして?」
秀斗は、ひと呼吸おいて返事をした。
「その写真、もう一度ちゃんと見てくれないか。いや、今まで撮った写真、全部見返して欲しい」
どういうこと?
准には、秀斗の考えが理解不能だった。
「准のこと、好きだよ。今でもそれは、変わらない。ただ……」
ただ?
「……答えは、写真を見て自分で導いてくれ。それまで、会わずにいよう」
そんな。
廊下を去ってゆく秀斗の後ろ姿を、准は呆然と見送っていた。
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