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第一章・22

「准、デートの時でも、いつも普段着だったろ?」 「うん」 「それで、その。俺に対して、あんまりときめいてくれてないんじゃないのかな、って思っちゃって……」 「ええっ!?」 「俺はデートの時、うんとオシャレするよ。大好きな、准の隣にいられるんだもんな」 「……」 「だから、准にも。オシャレして欲しいな、なんて思って」  変なこと言い出して、ごめん。  困らせて、ごめん。  秀斗は、素直に謝って来た。

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