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第一章・24
夕方に帰宅した丞は、准の部屋へ行ってみた。
そこには、弟がデートの時の姿のままベッドの上に座っていた。
「何だ、帰ってたのか」
「うん……」
浮かない、声。
「どうした?」
「うん……」
浮かない、表情。
「また秀斗が何か言ったのか?」
それには答えず、准は丞の手を握った。
「ね、兄さん。また、……したい」
何ッ!?
「秀斗の部屋に、行ったんだ。そして、エッチもしたんだけど……」
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