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第二章・9
ショッピングとはいえ、お小遣いはたかが知れている高校生だ。
もっぱら、見て回ることに終始していた。
(何だか、つまんないなぁ)
兄さんなら、僕が気に入ったものは何でも買ってくれるのに。
そんな風に准が思い始めたことを、秀斗は察知した。
そこで。
「准、ちょっと」
「試着するの?」
一緒に入って、と秀斗は試着室へ准を引き込んだ。
そして。
「准、好きだよ……」
「や、秀斗。こんなところで……」
秀斗は、そっと准にキスをした。
キスをしながら、布越しに彼の性器をじっくり撫でさする。
「んんッ。あぁ、ん」
「気持ち、い?」
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