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第二章・12
デートを終え、准は着替えもせずに畳の部屋へ飛び込んだ。
「ね、兄さん! 見て!」
何を自慢されるかは解っている。
あの後二人は、アクセサリーショップへ行ったのだ。
そして……。
「秀斗に、指輪買ってもらっちゃった!」
ララクリスティーの、ネイキッドリング。
艶消し加工のシルバーを、多面カットでデザインしたものだ。
秀斗にしては、ずいぶんと背伸びして選んだ大人っぽいチョイスだった。
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