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第三章・5

 そう来るか、准!?  恋人ではなく、保護者!  しかし、あの(バカ)秀斗と二人きりにするより、ましかもしれない。 「いいよ、准。一緒に海へ行こう」 「ホント!? 嬉しいな!」  好きな人が二人も一緒にいてくれる、くらいしか考えていない准だ。  約束だよ、と小指を出した。 「指きりげんまん、嘘ついたら……」  指きりより、キスがしたい丞だったが、ここは准に合わせておいた。  無理強いして、警戒されたら元も子もない。 「でも、今夜は兄さんが早く帰ってくれて良かった」 「そうか?」 「うん。僕、夜はやっぱり寂しいよ。隣の部屋に、兄さんがいないと」 「ごめんな。これからは、なるべく早く帰るようにするから」 「ありがとう」  絡めた小指を離して、准は頬を染めた。

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