46 / 172
第三章・8
成長期にある准の体に、今の薬は合わなくなってきているのかもしれない、と丞は思った。
「今度、兄さんと一緒に病院へ行こうな」
「うん……」
そう言いながら、唇を合わせた。
シャワーを浴びながら、文字通り濡れたキスをした。
くちゅくちゅと鳴る唾液の音も、水音にかき消されて周囲には聞こえない。
そうと解ると、丞は大胆になっていった。
「准……」
その肌を撫でさすりながら、胸元へ顔を近づける。
淡い桃色の乳輪を、舌を伸ばして舐めまわした。
「あっん! あ、あぁ、ぅんッ!」
「感度が良くなってるな、准」
「んん、ヤだぁ。恥ずかしい、よ……」
それでも身体を悶えさせ、丞の舌先を乳輪の中心へ誘おうとしている准だ。
丞は、可愛い弟の望む通り、すっかり勃起した乳首に触れた。
「あぁ! はぁんッ!」
准の腕は、自然に丞の頭を抱き込んでいた。
ともだちにシェアしよう!