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第三章・9

 たっぷりと舐め、時折強く吸う。  唇で挟んで甘噛みすると、准は甘い悲鳴を上げた。 「あ、あぁんッ! ヤ、だぁ……。あぁッ!」  がくがくと震える准の足は、膝がくずれそうだ。  丞は准の身体を壁に向かせて、立つように促した。  これなら、壁に身を預けられるので楽だ。  特に、これからの行為では。  そっと准の後ろに指を当てると、呑み込むようにいざなわれた。  内は、しっとりと濡れている。  シャワーの湯とは違う質感の、ぬめりのある体液。 「あ、あぁん。兄さん……ッ」 「挿れるよ?」  こくこくと、准はせわしく首を縦に振った。

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