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第三章・10
丞はスイムウェアをずらし、ペニスを掴み出した。
可愛い准の声と、仕草と、その愛液の感触で、すっかり勃ちあがっている。
手を添え、先端を中心に当てた。
「っふ、ぅん。あぁ、あ」
准の啼き声と共に、丞の分身は彼の体内へと滑り込んでいった。
「濡れてるな」
「うん……」
壁に頬を当て、准は口で呼吸をしている。
「秀斗と寝る時も、濡れるのか?」
「う、ううん。でも……」
「でも?」
「こないだ、ちょっぴり濡れた」
准は切れ切れに、試着室で交合した時に濡れた、と告白した。
(あの時か!)
丞が変装して、二人のデートを尾行した時のことだ。
あの後、秀斗はシルバーのリングを准にプレゼントした。
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