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第三章・11
丞は、激しく腰を打ち込み始めた。
高校生相手に嫉妬など、するはずもない。
しかし、しかし……。
「准、兄さんのこと、好きか?」
「あぁ! いやッ、あっ、あッ、はぁあ!」
返事のできない准は、丞からもたらされる快楽に、すっかり溺れてしまっている。
仕方がない。
発情したΩは、そうなるしかない。
そして、そのフェロモンに刺激されたαの丞も、理性を失っていた。
相手は、准は、血のつながった弟なのだ。
冷静な丞なら、ブレーキをかけるはずだった。
しかし、ただの弟にしておくには、准は可愛すぎた。
Ωの誘引は、強すぎた。
「あぁんん! 出ちゃう、イッちゃうぅう!」
准が大きく引き攣り、背を反らせて果てた。
シャワーが、体液をすみやかに流してゆく。
それでも丞は、抽挿をやめなかった。
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