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第三章・12
壁に張り付いた准を覆うように被さり、丞はその手にしっかり指を絡めた。
「准、もっとイかせてやるぞ」
「も、ヤだぁ……。こんな所で……ッ」
それでも体内の丞が、いいところに当たるたびに、准は弾けるように悶えた。
その身体は、徐々に丞に馴染んでゆく。
「あ、はぁ、はぁ。兄さ、ん、凄い……ッ!」
終いには奥に突っ込んだまま、ぐりぐり捻って准を苛める丞だ。
「あ! や、あぁあ! それ、ダメぇえッ! ヤだ、ヤだ、おかしくなっちゃうぅ!」
再び、准は大きく震えた。
二度目の射精だ。
「ね、お願い、兄さん。欲しい、兄さんのが、いっぱい欲しい……」
妊娠の可能性が、一瞬丞の頭をよぎった。
しかし、効きが鈍いとはいえ薬は飲んでいるのだ。
それに、ここで止めてしまうほど丞の理性は残ってはいなかった。
「よし。准の内に、たくさん出してやるからな」
「あんっ、あぁんッ、兄さぁん……」
高校生とは思えない、艶のある声だ。
くらりと眩暈を感じながら、丞はすべてを解放した。
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