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第四章・6
(ホントに来ちゃったよ……)
何やら異様な勢いの准に押されてホテルへ来てしまった、秀斗。
その准は、大きなベッドでぽんぽん跳ねながら喜んでいる。
「さ、早くやろ♡」
「ちょ、ちょっと待って」
准は、兄さんのお見合いに不服で。
それを俺に愚痴って。
そして、どう飛躍したら俺とエッチする、ってことになるんだ?
「秀斗のこと、好きだよ」
准は、猫のように秀斗に擦り寄ってくる。
「でも、その考え過ぎるところは、ちょっぴり苦手」
僕はただ、今は秀斗に抱かれたいんだ。
そう言って、准は秀斗にキスをしてきた。
(ちょっと待って。『今は』って? その他のいつか、別の誰かに……)
そしてそれは、お兄さんなのか、と考え始めたところで、秀斗の思考はどんどん乱れ始めた。
准が、咥内に舌を差し入れて来たのだ。
「んっ、ふ。んぅん……」
舌を、唾液を絡ませ合い、熱いキスが始まった。
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