60 / 172
第四章・8
「ッあ! あぁんッ、秀斗ぉッ!」
これまでにないくらい、秀斗は張り切って腰をやった。
いくら突いても、准が痛がる気配はない。
彼の後膣は充分に潤い、内壁は秀斗を呑み込まんばかりに蠕動してくる。
「あぁ、はぁ、あぁ、んあぁ!」
「准……、准ッ!」
秀斗が腰を打ち付けるたびに、ぐちゅっぐちゅっと水音がする。
粘っこいその響きは、准が零した愛液によるものだ。
そう考えると、秀斗は耐えがたい昂りを覚えた。
快感が、どんどん加速してゆく。
もう、我慢できない!
「准、内に出すよ!」
「あ! はぁあんッ! あぁッ、あぁッ、あぁあんん!」
准の内で膨れ上がった秀斗は、思いきり弾けた。
「准んんッ!」
「んあぁッ! 兄さんの、バカぁア!」
(え!?)
冷水を浴びせられたように、秀斗は萎えた。
だが、放射された精液は帰ってこない。
「准……」
情けない声を出し、絶頂に達する准を見守ることしかできなかった。
ともだちにシェアしよう!