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第六章 Ωのフェロモン
浅い眠りだった。
夢に出てくるのは、茜、秀斗、そして、准。
目まぐるしく変わる夢の中の登場人物は、やがて一人に集約された。
准。
可愛い准が、丞の身体にすがりついている。
柔らかく、小さな手。
それが、丞を必死で愛撫しているのだ。
夢にしては、やけに生々しい。
下肢に温かな感触を覚え、丞は眠りから浮上した。
「……准?」
隣に眠っているはずの弟の姿はなかった。
准は丞のパジャマを下ろし、そのペニスを夢中でしゃぶっていたのだ。
「准、やめなさい」
丞は、慌てた。
しかし、准は愛撫をやめない。
兄が起きたと知ると、さらに激しく唇を、舌を、手を動かし始めた。
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