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第七章・7

 日曜日、准は秀斗と一緒に出掛けていた。 「秀斗、兄さんと海野さんの仲を悪くするのに協力してよ」 「物騒なことを言うなぁ。そんな作戦には、協力できないよ」  丞と茜の入った懐石料理の店が見えるカフェに、二人は座っていた。 「兄さんと海野さん、どこまで進んでるんだろ」 「あ、出て来たよ!」  二人仲良く、店を出て来た丞と茜。  それからどこへ行くかと思ったら……。 「あぁ! タクシーに乗っちゃった!」 「残念だったね、准。もう諦めよう」  腕を引く秀斗を無視し、准は片手を上げた。 「タクシー! 止まって!」 「准!?」  秀斗を押し込むようにして、准はタクシーに乗り込んだ。 「あの車を追ってください!」 「准、いい加減にしなよ……」  しかしノリのいい運転手は、張り切って尾行を始めた。  そして、二台の車の行先は。

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