104 / 172

第七章・11

「んぁ……、はぁ、あぁ。んんぅ、ん……」  控え目な、茜の声。  エアコンの音にも負けてしまいそうなくらい、ささやかだった。  勃ち上がり、赤味を増した茜の乳嘴を、丞は上下の唇で挟んで甘噛みした。  何度も何度も食み、唾液を送り込んでぬるぬるにする。  そして、不意をついて強く吸った。 「あぁッ!」  ひくん、と茜が仰け反った。  その腰をしっかりと支え、丞は後ろに指を入れてみた。  実の兄によって慣らされた後膣は、丞を拒むかのように乾ききっていた。 「ローション、使うよ」 「はい……」  手のひらで温めたジェルを指に絡め、丞は再び茜の身体に挑んだ。  つぷ、くちゅくちゅと指を抜き差しし、徐々に慣らす。  その間も、敏感な乳首を散々舐めまわしては、茜の堪えた声を聞いていた。  片手は性器を握り込み、ゆっくりと擦っていた。 「あ、はぁ……、はぁ……。んんぅ、っあ……」  長い時間をかけて、ようやく茜から先漏れの体液が溢れて来た。  後ろも、潤っている。  頃合いだ、と丞は身体を動かした。

ともだちにシェアしよう!