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第九章・9
「ん、んぅんッ。ダメ、秀斗。キスだけ、って……」
キスだけって、いったじゃん。
だのに秀斗の唇は、そのさらに下の胸まで伸びている。
准の小さな乳首を、舐め食んでいる。
「あ、あぁ。あっ、あっ、あぁんッ!」
唇で挟まれ、こりこりと転がされるとたまらない。
准は、甘い声で啼いていた。
愛撫を続けながら秀斗が腕を伸ばして手に取ったのは、ローション。
それから、スキンだった。
「付けるの、それ」
「うん」
秀斗、赤ちゃんできないようにしてるんだ。
僕の赤ちゃん、欲しくないの?
准の瞳から、ぽろりと涙が零れた。
秀斗は、それに気づかない。
必死でスキンを自分のペニスに着けることに夢中なのだ。
そうだね、秀斗。
まだ赤ちゃん、欲しくないよね。
「秀斗、貸して。僕が着けてあげる」
「ホント? ありがとう」
准はていねいに、秀斗のものにスキンを着けた。
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