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第九章・10

「あっ、あ! はぁ、はぁ、あぁあん!」  もう、ヤだ。  気持ち悦い。  ぐちゃぐちゃに突かれ、准は啼き悦がっていた。 「准。准……ッ!」 「秀斗ぉ……」  成績優秀、品行方正な秀斗には珍しく、獣のように荒い息で准を抱いた。  腰をやりながら、思いきり准の内をかき回しながら、秀斗は懺悔していた。 (ごめんね、准。流産したって聞いた時、俺ちょっと安心したんだ!)  丞の言った通り、18歳の自分は無力な存在だ。  その身に子どもは、あまりにも重すぎる。  准が嬉しそうに振舞えば振舞うほど、困惑し、焦っていた。

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