160 / 172

第十二章 生涯のパートナー

「梅宮 丞。あなたは生涯、梅宮 准を愛すると誓いますか?」 「誓います」 「梅宮 准。あなたは生涯、梅宮 丞を愛すると誓いますか?」 「誓います!」  ここは、梅宮家の仏間。  先祖代々の見守る前で、丞と准は、家族4人だけの結婚式を挙げていた。  どこか怪しい、簡略的な父の問いかけに二人は誓いを立てていた。 「では、指輪の交換を」  二人で選んだ、エンゲージリング。  それを互いの指に、そっと通して……。 「誓いのキスは、今せんでもいい!」  全く、親の前でなんだ、とぶつくさ言う父の顔は、少し赤い。 「まあ、いいじゃない。一生に一度しか見られないのよ。拝んでおきましょうよ」  母の言葉に、丞と准は短くキスをした。 「お、お前たち……ッ」 「うふふ。素敵よ、二人とも」  畳敷きの和室に、純白のタキシードの丞と准。  両親は、礼服を身につけている。  これから、スタジオへ家族写真を撮りに行くのだ。

ともだちにシェアしよう!