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第15話

「ん……ん、ん……」 「エコヒイキする教師って、いちばん嫌われるタイプ。先生も公平にいかなきゃね。と、いうことで今度は俺が愉しむ番だ」  ずるり、とリコーダーが抜き取られた。しどけなく菊座がほころびて、鮮紅色に華やいだ淫肉を覗かせる。  助かった、と仁科は思った。なのに安堵の息をつくより先に物足りなさを覚えて、いっそううろたえた。  べりべりと粘着テープが剝がされた。今だ、逃げるなら今だ。仁科はよろよろと駆けだしたものの、スラックスの裾を踏んづけてつんのめった。  崩れ落ち、恥も外聞もかなぐり捨てて這い進む。もっとも半裸に近い恰好で、校内をうろつくわけにはいかない。  もたもたしているところを引きずり起こされた。羽交い締めにつれ戻された教卓に仰向けに押し倒されたはずみに、臀部が宙に浮く。  膝の裏に手がかかり、Mの字を描く形に両足が割り開かれた。さらに腰を抱え込まれて、番う姿勢をとらされたところで、眼鏡がむしり取られた。そしてレンズが磨かれたうえで顔の横に置かれる。  習慣でかけ直したとたん後悔した。  おまえが(ほふ)られるまで秒読み段階に入った。そうと宣告するように、ニキビの痕ひとつないすべらかな頬が不敵にゆがむさまが目に飛び込んできたのにつづいて、 「よそ見をするな。先生の本性を暴く男の顔を目に焼きつけておくんだ」  骨が砕けるほどの力で顎を摑まれ、上向きに顔を固定された。  そこで戸神が笑みを深めた。自身をひとしごき、ふたしごきして完全に勃たせる。  雄の(やいば)がぬるみに押し当てられた。ひとひら、またひとひらと花びらをめくりあげていけば内壁が軋めく。 「よせ、戸神っ!」  跳ね起きようとしたが、もはや手遅れだ、(いただき)がこじ入ってきて、仁科を戸神に縫いとめる。  硬度はリコーダーとおっつかっつだが、太さは桁違いのものは、楚々としたそこにすさまじいダメージを与える。

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