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第21話

「苦しい……もう、許してくれぇ……!」  悲鳴は、だが嬌声だ。屹立が、美肉(うまじし)という楽器をかき鳴らし、狂熱に彩られた演奏が最高潮に達した。  そこで唐突につながりが解かれた。  教卓から引きずり下ろされた。仁科はへなへなとくずおれていきながらも、気力を奮い起こして起き直った。  かかとで床を漕いで後ずさっていきがてら、床に散らばったスラックスと下着をかき集める。その間も笑み割れた秘花が未練がましく開閉すれば、迷いが生じる。  床に這いつくばって谷間をさらしてみせれば、再び挿入()れてもらえるのだろか。  夕空が燦爛と輝く。赤みを帯びた黒板を背景に、戸神が仁王立ちに仁科を見下ろす。  くつろげられた学生ズボンの中心で、怒張が天を衝く。てらてらと光っているさまが、最奥でねんごろにもてなされたことを如実に物語っていた。  仁科は、うつむいて唇を嚙みしめた。だが、棍棒のごとく獰猛な様相を呈するものに視線が吸い寄せられてしょうがない。  が今の今まで荒ぶれて、苦痛と隣り合わせの快楽を味わわせてくれていたのだ。  あの、濃厚なミルクをたっぷりと蓄えているだろうあれが。  出し惜しみをして……。仁科は思わず怨ずる眼差しを向けた。人を辱めた責任をとって、疼きを鎮めてくれても罰はあたらない。  馬鹿な、と吐き捨てるように呟きながら逃げを打つ。だが立ち上がるそばから、へたり込む。  ねじ伏せられて、戸神の足下にひざまずかされた。そして拒まれるなどと微塵も疑っていない横柄さでもって、口許に猛りが突きつけられた。 「今日の授業の総まとめを兼ねた小テスト。フィニッシュは口だ。フェラは初めてでも簡単に合格できるように、貴明の中で準備運動はバッチリだ。親切だろ?」

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