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第82話
とはいうものの、自分で後ろを刺激したさいに記録破りに大量の淫液がしぶいたのは、まぎれもない事実なのだが。
「まっ、いいか。担任と生徒のよしみで自己申告は本当だと信じてあげる」
鷹揚にうなずくはしから、戸神は眉に唾をつける仕種をしてみせた。
鞘全体が食べごろに熟れて〝俺〟をがっつくくせに、カマトトぶるのはちゃんちゃらおかしい──と。
仁科は、したり顔を睨み返した。つながりを解いて、ぎゃふんと言わせてやろう。
そう思っておもむろに身をよじったものの、楔を軸に戸神にがっちりとつなぎ止められている。
しかも動いた拍子に屹立をしたたかに食いしめてしまい、
「く、ぅ……っ!」
蜜が、とろとろとタコ糸をつたい落ちた。当然、失笑を買った。
今回、仁科を嬲るにあたってとろろを用いたことといい、戸神は手練 だ。老成した感のある彼が一転して若さに任せ、エンジン全開でいくぞ、と言いたげに攻め入ってくる。
「ぅ、あっ、あああ……っ!」
特大の砲身は、それじたいが肉の凶器だ。のっけから高速でピストン運動といけば、内壁をこそげ落とされるような激痛が脳天まで突き抜ける。
仁科はのけ反り、ふらついて戸神にしがみつき、突きのけられて踏みとどまる、というぐあいに淫らなステップを踏みつづけた。
ところが、あたかも風に舞う枯れ葉のように翻弄されるにしたがって内奥に変化が生じはじめた。
柔肉が蠢いて、イソギンチャクの触手のように怒張にじゃれつく。かと思えば邪慳に押し返す。
一時退却、といった体 で雄身がなかば以上その偉容を現した。舌打ち交じりに荒々しく打ち込まれて、悲鳴が迸る。
「痛っ……戸神、痛い……本当に痛いんだ、タイムだ、頼む……!」
「なぁんて、わざとインターバルをおかなくても、三こすり半でイクようなヘマはやらかさないって」
と、鼻であしらう一方で、全身のバネを利かせて花門をくじりたてる。
抽送に拍車がかかるのにともなって、紅色も鮮やかな淫肉が覗く。と同時に、とろろの薄片がぱらぱらと落ちる。
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