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第16話 作品集 輝夜姫
※これはパロディーです
竹藪から……
出るのは……
昔、昔、ある所に
飛鳥井と言う一族がおったとさ
その家は大層な大家族で
祖父の源右衛門を筆頭に
父 清隆と 母 玲香
二人の子の、瑛太 蒼太 恵太 悠太
それはもぉ………むさ苦しい4人兄弟がおったとさ
母、玲香は「本当にお主達はむさ苦しいわ!
我は娘が欲しい!」と産み続けたが…
女の子は、出来んかった
玲香は、執念を燃やし
女の子が欲しい!
我に娘を与えてくれ!
と、神に願い続けた
「神様…どうか!我に女の子を!!
くれなかったからな、押し掛けて行くからな!覚えておくがよい!!」
神を脅し…何としてでも…願いを
聞いてもらおうと思っていた
「我は娘が欲しいぞ!我に良く似た美しい娘が!」
暑苦しい息子じゃなく、美しい娘と茶屋でお茶して
お買い物に出て着物の一枚だって買ってやって
「母様、ありがとうござりまする」
なんて礼を言われたい
そして何時か…高貴なお方に……
帝あたりに
娘さんを下さい!なんて言われたら
我はどうしょうぞ!
帝と言ったら…えらい男前だし、婿には申し分がない!
そしたら、我はお屋敷に住んで、何不自由のない生活が待ってる!
むふふふふっ楽しいわい!
玲香の妄想は止まらなかった
祈り続けたある日
父 清隆は、竹藪に筍でもと探しに行くと
黄金色に輝く…
竹を見つけた
妻の願いなんぞ知らぬ清隆は、金貨の山が詰まってる♪と思い…興奮が止まらなかった
「やったね!金貨が入っていたら、まずは財テクで会社を作って儲けねば…うふふふふふっ」
昼間っから成金になる妄想を……
膨らませていた
清隆の妻はキツかった…
完全に尻に敷かれていて…少し位…優しくされても良いと思っていた
お小遣いだって、もっと増やしてくれても良いと思っていた
財力が欲しかった
財力さえあれば妻の玲香も惚れ直してくれるかも知れない
妻が膝枕してくれるかも知れない
膝枕と言えばやはり、着物の隙間から…指を入れて…
触っちゃうと、「だぁめぇ~」なんて言ったりして…
「玲香を惚れさせ孕ませてやる!」
清隆は、持っていた斧で…
竹を切った
カッコーンと勢い良く竹を切ると…
「危ねぇやんか!
オレが死んだらどうするんだよ!」
と、怒られた…
「あー、こんな狭めぇ場所に入ってたら、体が痛てぇな!」
竹の中から産まれた………
何だこれは!!!
全裸の男は、首をコキコキ動かし、肩を回した
「おい!おめぇ!」
清隆を呼びつけた
清隆は、不意に呼ばれ驚いた
「なんですか?」
「服貸せよ!
ちんちん 丸出しで歩けるかよ!」
清隆は、男の…ちんちん…を凝視した
「あんだよ!危ねぇ奴だな!
オレの体を求めるなよ!」
清隆は……ぶるんぶるん…首をふった
そんな趣味ないし…
冗談じゃない!
「さぁ、オレを家に連れて行け!」
「嫌だ!
何でお前の様なのを連れて行かなきゃならないんだよ!」
清隆は絶対に嫌だと抵抗した
「おめぇの妻の玲香が神に願い続けたから
オレが呼ばれたんだろが!
連れてけ!
責任取りやがれ!
でねぇと、おめぇに犯されたと悲鳴を上げてやるかんな!」
それは!絶対に嫌!
何て濡れ衣を着せようとするんだよ!
清隆は、仕方なく…男を連れて帰った
当然…清隆の上着を取られ…
男は…下半身を隠して…
清隆に早く連れて行け!と脅した
飛鳥井の家へ連れて行くと…
玲香に愛人の子かと疑われ…
「おのれ!不義を働いたか!」
とラリアットを食らわせられた
「違うって!玲香!
お前が神に願ったからだって言ってたぞ!
お前の所為だろ!」
と、清隆は怒った
玲香は……男の…容姿を…見た
うちの息子より背は低いし…
顔は…人並み…
我は女の子が欲しかったのに!
「神様!覚えとくがよい!!
この仇は何時か討ちに行くからな!」
悔しい!
女の子はどうしたのじゃ!
玲香は娘ではなく普通より地味目の男の子を見て
「どうするのじゃ!
うちには一人増えて食べて行ける余裕はないのじゃぞ!」と怒った
「お前が願ったんだろ!
お前が責任取れよ!」
清隆と玲香は汚く罵りあった
何せ…余裕はなかったから
食べ盛りのを拾ったら…食べて行けないってば!
そんな夫婦は他所に、瑛太は…放っても置けず……
男を綺麗に洗ってやって
子供の頃の着物を出して来て、着せてやった
「ありがとう。」
男は瑛太に礼を言った
笑うと…滅茶苦茶…瑛太のストライクゾーンに入った顔をしていた
「お前、名前は?」
瑛太が尋ねると、男は首をふった
「ほんの、さっき、竹の中から出て来たかんな、名前なんてねぇよ!」
「そうか、でも名がないと不便だな」
「だな、輝く竹の中から出て来たから筍とかどうよ?」
弟を筍と呼ぶのは抵抗がある‥‥
輝く竹の中から出て来たなら夜に家に来たし
「なら、お前は《輝夜》でどうだ?」
「良い名だけどこの家は何て言う名字なんたまよ?」
「飛鳥井だが?」
「なら飛鳥井輝夜か?」
どうも似合わない‥‥
輝夜と言うよりも康太と言った感じだ‥‥
「ならば仕方ない、飛鳥井康太でどうだ?
通称『輝夜』でよいではないか!」
何が仕方ないのかは‥‥置いといて‥‥
「通称《輝夜》ってのが、気になるが……
康太は良い名だな。ありがと。」
こうして男は康太、通称《輝夜》と言う名を着けて貰って、飛鳥井の家で暮らすようになったとさ
【都で噂の…】
飛鳥井の家に住み着いた通称『輝夜』は、すくすく育ち‥‥‥いや育ちはあまりだが‥‥
何せ元気が良すぎるから、悪さを働いていた
ご近所の緑川一生、四宮聡一郎、一条隼人らとつるんで遊びまくり‥‥
本人は遊んでいるだけ‥‥の認識だが、確実に家を破壊して、のさばる悪を退治して皆に恐れを抱かせていた
その街ではもう知らぬ者はいない程に、その名を轟かせていた
四人を止めようにも、誰も歯が立たず
その街では…誰も止められる者はいなかった…
街の者は四人に懸賞首を掛けて退治させようともした
が‥‥‥‥隣町から…駆り出されて来た強者も…
挫けて…逃げ出す程で…
人々は…四人の悪童に怯えた
何時しか…彼等は四悪童と呼ばれ
…有名になったとさ
(悪ガキ)輝夜姫…
その名は…たちまち広がり
帝の知るところとなった……
そして…何時しか…
町を歩けば…誰もが逃げて行き
目が合えば…チビられ…
ほんの些細なイタズラなのに…
誰もが怖がった
「なぁ一生、オレ等…何か悪い事したのかよ?」
康太は不思議そうに聞いた
一生は言葉もなく「……自覚なしかよ…」と呟いた
「オレ、遊んでただけやん」
「その遊びが行きすぎて…近所の家を倒壊させたり…したやん」
「あれは、チョイっと触ったら…壊れただけやん」
一生は…頭を抱えた
「お前は雑いからな…触ると物が壊れる…」
一生が揶揄する様に言うと
康太は不貞腐れて…
「でもよぉ婿に欲しいと、オレは人気者らしいぞ。」
と、少しだけ自慢した
そんな雑くて破壊神と恐れられる康太だが、一生曰くマニアにはモテていた
求愛を求める輩が毎日、康太の所へやって来て『嫁』にと求愛されていた
だが‥‥‥そのマニアは身分の在る男達で、当然康太も男だった
今度は聡一郎が康太を揶揄した
「殿方から嫁に欲しい…の間違いでしょ?」
「言うな!聡一郎!
オレは、男娼じゃねぇぞ!」
「でも、公家の兵藤貴史とか
陰陽師の紫雲龍騎とか、呪術師の弥勒高徳とか…
求婚されてるんでしょ?
他にも沢山…殿方からは熱い視線を送られてるでしょ?」
「………言うな!
忘れてぇのによぉー」
聡一郎は、現実逃避する康太に…現実を突き付けた
「オレは…嫌だって言うのによぉー
文を渡されたり…誘われたり…着物…脱がされそうになったり…
少し貞操の危機?って奴だ!」
一生も聡一郎も隼人も…少しだけ…康太に同情した
今日も今日とて…飛鳥井の家に帰ると…男達からの貢ぎ物が…たんまりと積み上げてあった
「康太!俺と結婚してくれ!」
今日も…公家の兵藤貴史が…求婚にやって来た
「ならさぁ、京で一番うめえ沢庵を持って来てくれよ!」
「解った!探して来る!」
兵藤貴史は、カゴに乗って…帰っていった
貴史が帰ると…
「康太、我の嫁になってたもれ。」
紫雲龍騎が…飽きもせず求婚にやって来る
「うめぇ米が食いてぇかんな、持って来たから考える!」
そうやってのらりくらり躱す
持って来たって嫁にはなってくれないのを解っていて、皆躍起になってプレゼントを持参する
「解った!探して参る!」
紫雲龍騎は牛に乗って帰っていった
弥勒高徳が、懲りもせず…
「俺の嫁になりやがれ!今日こそ『良いぞ!』って言いやがれ!」
「うめぇ梅干しが食いてぇぞ!」
「解った!それを持って来たら嫁になれよ!」
弥勒高徳は、鷲に掴まって帰っていった
「あ~毎日毎日疲れるもんよー!」
嫁になろうにも、オレは月に帰らねぇとならねぇんだ!
オレは月から来ているのだろう‥‥
月がオレを呼ぶんだ
齢16になったら月から使者が来ると告げていた
やっとこさ貢ぎ物を売り払い、生計を立てられる様になり、家族からは重宝されていたのに‥‥
飯も美味しいし
何たって此処には友達もいる
月になんて還りたくねぇし
月には井筒屋の沢庵はないやんけ!
康太は…月を見上げ泣いていた
母も父も兄も…
拾い食いでもして、腹が痛いのか…と、心配した
康太のお陰で…飛鳥井は食いもんには困らなかった…
食いきれぬ量の貢ぎ物が来るのだ
それを売りに行けば…結構なお金で取り引きされていた
瑛太は弟の事が心配でならなかった
そんな頃…帝が…(悪ガキの)康太に逢いと使者を送った
(悪ガキを放ってもおけぬ故、取り締まる為に)
逢いたいと申し出た
帝からの申し出を断る訳にもいかず、康太は了承した
【見初め】
康太達…四悪童は…帝に呼ばれた…
公に呼ぶ事も出来ず…帝の私邸の一つに呼び出した
とても広い屋敷だった
康太は街から出た事はなかったから、そこが帝の住む御所かと想った
「此処が御所って所か?」
帝には四悪童全員を呼び出した
一生は「御所は京の都にあるから違うと想うぞ」と答えた
屋敷の一番広い部屋に入れられ、待たされた
それがまた退屈で‥‥康太は部屋から出て逝った
慌てて一生が止めた
「ウロウロしたら打ち首でっしゃろ!」
少し脅して謂う
「退屈だかんな、庭に出るだけだ」
「ウロウロ庭以外に行ったら拳骨な!」
一生の拳骨は痛かった‥‥
だから「庭だけだ!」と約束した
庭に出ると、白い綺麗な猫がいた
康太は恐る恐る近付いた
猫は片目を開けて面倒臭そうに康太を確かめただけで寝ていた
康太は猫の頭を撫でた
康太の手が気に入ったのか猫は、ゴロゴロと康太にすり寄った
手入れの行き届いた芝生に寝そべり、猫と遊んでいると…目の前に…足が見えて…
康太は…見上げた
康太は「誰?」と問い掛けた
問い掛けられた男は康太をじっと見ていた
『何‥‥この可愛い生き物は‥‥』
上目遣いで見上げる姿は……
食べてしまいたい位…可愛かった
『何処から迷い込んで来たのだ?』
男はドキドキと胸がときめいた
「何処から参ったのじゃ?」
男…は、何とか自分を立て直し…問い掛けた
康太は指を指し
「あっちから…」と、言った
見上げる康太の瞳に…帝の姿が映り…
思わず…見詰めた
「……ぅ…っ…」
ヤバい…下半身が直撃された!
押し倒してしまいたい…
そんな衝動に駆られ…悶絶してると…
「康太、戻って来い!」と呼ばれ
「あっ!オレ戻らなきゃ!じゃぁな!」
康太は指差した方へと…消えていった
「庭に何かあったのか?」
退屈屋の康太に、隼人が問い掛ける
「庭に出ていたら、すげぇ猫と男前がいた
男前だったな…。」
康太は、想いを馳せ…瞳は…ハートが出来ていた
一生がその様子を見て
「初恋かよ…康太…。まぢかよ!」とボヤいた
「初恋か…そうかも
あの人なら嫁に来いと言われたら…
行っちまうかもな」
何処の…
誰だろ?
康太は想いを馳せていた
こんなに胸がトキめいたのは初めてだった
帝に呼ばれ…謁見部屋に行くと…
簾の前に…ひれ伏させられた
深々と頭を下げさせられ…
凄い屈辱だったが…動けば…斬られておしまいなのは…解っていた
簾の向こうから
「その方が…四悪童か、顔をあげい」と言う声がした
康太は……その声に…
先程の…庭で逢った人だと解った
帝だったのか…
康太の淡い初恋は…終わった
帝は…簾の向こうに…さっきの子を見付けた
四悪童…だったのか?
そんな悪さをする様には…見えないのに…
「その方等が、四悪童か?名を名乗れ」
帝の瞳は…一人に留まり…
「自称《輝夜姫》飛鳥井康太だ!」と述べた
康太か…良い名だな…
帝は…部屋の中から…康太以外の人間を排除した
そして……従者を…退座させると…
簾を上げて、康太の方へと歩み寄った
康太は見上げていた
その体を…帝は…抱き寄せた
「康太…と申すのか…よい名だ」
康太は焦って…帝の腕から抜け出そうとした
でも……力強い腕に抱かれ…びくともしなかった
「みっ…帝…ゃめ…」
帝は康太の耳の穴に舌を挿し込み…ねっとりと舐めた
「伊織…って言って」
「いっ…伊織…」
「君が悪さをしないように…私が見ていよう…」
帝の指が…康太の着物の隙間から…入り込み…乳首を撫でた
「ぁ…ぃや!何!何これ!」
康太は…襲ってくる快感を知らなかった
「精通もまだなのか?」
帝は問い掛けた
「精通?何だよ?それは?」
帝は信じられない位に喜ぶに溢れた
「誰にも、触られてないのか?」
信じられない想いで一杯だった…
自称《輝夜姫》は…公家の兵藤貴史から…
陰陽師の紫雲龍騎…
呪術師の弥勒高徳とかから求愛されていたから…
他にも上げればキリがない程に恐れられ‥‥好かれていた
「誰も…触らなっ…やぁ…止めてぇ…」
康太は…泣き出した
帝は、康太に優しく接吻した
「泣くでない…初めてなら…優しくする」
康太は…首をふった
止めて欲しかったから…
「怖くない…私に…任せておけ」
帝は…聞く耳を持たなかった
康太の着物を総て脱がし……愛撫を施した
尖った乳首を撫でて吸って…弄った
そして…指は…下へと這って行く
康太の性器に触れると…そこは勃起していた
「一度…イクと良い…」
帝の指が、康太の性器に絡まり…射精を促す
「ゃっ…ねっ…イクって何?
何処へイクんだよ!」
康太には訳が解らなかった
「知らぬのか?
ココを擦ると…白いモノが出る…
見た事がないのか?」
「ない…ぃゃ…ねっ…止めてぇ…」
「それは…無理…」
帝は…康太の性器を擦り…射精させた
熱いマグマが…とぐろを巻いて………
そして…飛び出した…
康太は…ぐったりと…体を投げ出し…
方針状態だった
初めての快感に‥‥自分の体躯はどうなっちゃったんだろ?と不安になった
康太の足をM字に折り曲げると…その奥に…
慎み深く閉じる…穴に…指を挿し込んだ
先程の精液を蕾に塗り込み…
秘孔を解す…
「ゃ…痛い…止め…嫌だぁ…」
とうとう康太は…泣き出した
「そちと1つに繋がりたい…許せ…」
そう言うと…帝は…康太の唇に接吻した
接吻で悲鳴を封じ込め…一気に貫いた…
「………!!!……ん…!!!」
康太の瞳から涙が溢れ…流れた
帝は、繋がったまま…動かずに…いた
そして、眦から流れ出る涙に…キスした
「ごめんね…君と…1つに繋がりたかった…」
優しく口腔を犯して行くと…
康太の秘孔が緩んだ
それで、さらに深く腰を使い押し入り…動かした
康太の腸壁を掻き回し…イイ場所を探し…擦る
すると…ある部分を擦ると…
「あぁぁっ…ぁん…ぃゃぁ…」
まさしく感じていた
「気持ちいい?」
「ん…イイっ…」
赤く…色ずき…艶を増した体が…美味しそうに…誘い
帝は…我を忘れた
何度も求め…1つに繋がり……
愛し合った
そして…行為が終わると…
自ら…精液を掻き出し…
帝の寝所に…連れ込んだ
この日から…帝は…私邸の奥に康太を隠し…
住まわせ、帰さなかった
帝は…康太の膝枕で…耳掃除をしてもらうのが好きだった
この日も甘え…康太の膝に…頭を乗せ…
指は…康太の…着物の中へ…忍び込んでいた
「ダメっ…帝…んっ…」
「伊織…
帝なんて役職名で呼ばれたくないですよ」
「いっ…伊織…ゆ…指が…」
康太が体を震わせた
「指がどうしました?」
帝は、しらっと言う
着物の前をはだけると…勃起した康太の性器が現れた…
帝は…膝枕したまま…それを口の中に…入れた
「やぁ…ダメです……そんなん…」
ダメと言いながらも…帝の施す愛撫に悶え…射精すると…
優しく…押し倒され、俯せにされ…お尻を高く上げさせられた
お尻の双丘を左右に広げると…帝の…熱い肉棒を差し込んだ
揺ったりとした仕草で…中に…挿入すると、康太の腸壁が痙攣して…喜んだ
「あっん…ぁはん…イイっ…」
毎日……朝も…昼も…夜も…抱かれた体は…快感を覚え…悶えていた
帝も…我慢の限界だった
激しく腰を打ち付け…中を掻き回し…
康太の中へ…射精した…
最後の一滴まで…中に…流し込むと…
帝は…康太の中から抜き…
優しく抱き寄せた
「無理させたか?」
康太は…首をふった
愛しさが込み上げ…手放せなくなっていた
【月へ】
康太を私邸に住まわせてから…
康太の姿が…萎れて行く様に…
元気を無くしていた
何を話しかけても…
上の空で…
そのうち…抱いても…瞳を閉じて…
泣くばかり…となった
帝は…康太を飛鳥井の家に
里帰りさせた
………と、言っても、飛鳥井の家を帝の私邸の近くに…異動させたのだけど…
康太は…飛鳥井の家に帰っても…
月を見上げ…泣いてばかりだった
兄瑛太が…「何故…そこまで泣くのだ…」と聞くと
「沢庵が食いてぇんだ!」と返ってきた
「まぁ、それは嘘だけどな
月に帰らねぇとな行けねぇんだよ!オレは」
「月に?何故?」
「元々オレは月に生きる者なんだよ!
だからな月に帰らねぇといけねぇんだよ!
月が毎夜オレを呼ぶんだよ
オレは還れぬ月を思い出すと‥‥泣けて来るんだよ」
瑛太は聞いた事を…帝に…総てを話した
竹藪から拾って来たのと
それを育てて…悪ガキになった…事、総てを!
「康太は…月の者なのか…?」
帝は…唖然とした
帝は…走って…
隣の飛鳥井の家まで行った
「康太、お前は月の者なのか?」
「らしいな。月が…言ってるかんな。」
「帰らない訳にはいかぬのか?」
「う~ん、解らねぇな
でも、月見ると悲しくなるんだもんよー
しかも…もうじき迎えに来ると言うかんな」
「絶対に!行かせません!」
帝は断言した
「んな事言ってもな…次の満月には迎えに来るって言うし…」
「君は…私の…愛撫を忘れて生きていけるのですか?」
帝の腕が…康太の体に快感を齎す…
「ダメっ…家には…皆居るし…」
「遅いです!君が欲しくて…触って…」
康太の掌に…帝の熱い肉棒を握らせた
「ゃっ…熱い…」
思わず手を引こうとしたが…許されず…
肉棒を握らさせた
「君のお口で…舐めて…。
これは君のでしょ?」
康太は…帝の熱く滾った肉棒に口を近付けると…舐めた
舐めて…吸って…擦って…お口一杯に頬張った
ハムスターが、頬に向日葵の種を隠し持ってるみたいに!!
可愛かった
帝は康太を押し倒し…足を広げた
康太の秘孔は快感を予感してピクピクと煽動していた…
穴に…指が触れると
「あん…」と康太が声を漏らした
肉棒で…掻き分けながら挿入すると…
康太は…喘いで…体を震わせた
まるで丘に上げられた魚の様に……ピクピク…震えた
「行くな…何処へも…」
帝は魘された様にそう言った
「あぁん…行かないっ…伊織といるぅ…」
「ならば、奥を掻いてあげます」
腰をグラインドさせ、激しく抽挿を続ける
二人は…同時に…射精した…
「愛してる…康太」
「オレも‥‥‥愛してる」
康太は…帝の背中を掻き抱いた
「帰らないと言いなさい…」
「帰りたくねぇ…でも定めだ…帰らねぇとな…」
「ならば!私も行く!
お前を無くして…
生きていける自信は…既にない……」
帝は絶対に離れはしないと心に決めた
満月の晩
帝は私邸の周りを…警備兵を投入して、康太の略奪に備えた
ネズミ一匹…虫けら一匹…通れはしない厳重な警備を強化した
帝は…康太を膝の上に抱き上げ…
繋がっていた
「ゃぁ…抜いてぇ…あんっ…」
康太は喘ぎ…お呼びの時間が「…もうじきやって来るから…!」と頼んだ
「抜いたら…帰ってしまうでしょ?
嫌です!
君が月に行くなら私も行きます!
それが出来ないなら!
君と何時までも繋がっています!」
愛しい者を護る為に帝は狂った様に康太を求めた
康太も帝の愛を感じて総てを受け入れていた
【月からの使者】
月からの使者がやって来た時…
輝夜姫…と帝は…最中だった…
警備兵とかは…魔力で時間を止め…
動けぬ筈なのに…
帝の腰は激しく動いて…
目の前で…肉棒が…出入りしてるのを…
月からの使者が目撃してしまい…
逆に…金縛りに合ったように…固まった
帝は…康太を、膝の上に乗せ…背後から抱き締めていた
月からの使者が来ると…
康太の足を広げ…繋がった結合部分が見える様に腰を使った
赤黒い…肉棒が照り照りと光って…卑猥だった
「私達は今、愛し合ってるので…帰りなさい!」
帝は…キッパリと言った
「輝夜姫…てめぇ!
わざわざ迎えに来てやった僕等に…変なのを見せんじゃねぇよ!」
月からの使者…清家静流…が怒鳴った
「オレの所為じゃねぇもんよー…あぁっ…イイっ…イクっ…」
康太は…精液を飛ばした…
「もう!やってらんねぇ!
お前は月に帰らんで良い!
帰るぞ!お前等!」
「待ってくれよ!オレも帰るかんな!」
「ならば!早く抜きやがれ!」
「伊織…抜いてくれよ…」
「良いですよ?
抜いて差し上げても。
その変わり、私も連れていきなさい!」
なんと謂う脅迫
康太も月からの支社 清家静流に
「静流…伊織も連れてって良いか?」と問い掛けてくる
清家は仕方なく引き下がるしかなかった
「ダメって言っても、ソイツは着いて来そうだからな!
良いぞ!連れて帰れ!
早く抜け!馬鹿野郎!
永久に抜けなくしてやろうか!」
月へ行く許可を貰えば、こっちのものだど、帝は、抜いてからが早かった
さっさと支度して、迎えの籠に乗った
こんな退屈な帝なんかに…未練はなかったから…
「さっ、行きますよ!康太…
愛してますよ奥さん」
「オレも愛してるかんな!」
ウザイ…愛の囁きに…
清家の眉間に…怒りマークが着く
「ええええっい!ウルサイ!
黙って乗ってろ!突き落とすぞ!」
「ヒステリーな男は嫌われますよ。」
と、言い…帝は…清家静流を籠から…
突き落とした
「ぎょぇぇぇぇ!!!
てめぇー覚えとけよ!」
清家静流の体が…空から落ちて行く…
月からの使者は…青褪めた…
なんつう奴なんだ!
帝は…涼しい顔して……乗っていた
月からの使者が…帰って…
意識を取り戻すと…
帝と…輝夜姫の姿は何処にもなかった…
唯…美しく月が…光輝いていた
帝は…どこを探しても見付からなかった…
【後日談】
月が光輝くのは……
何故か……
知ってますか?
「そこ!もっと心を込めて磨きあげなさい!」
帝の怒声が響き渡る…
怒られた月の者は…慌てて磨きあげる手に力を込めた
帝が月に来て…退屈しのぎに…始めたのは…
月の清掃だった
綺麗好きな…帝は…
月の者に…月を磨けと…発破をかけた
光輝く…月に、うっとりとして…
帝は…康太を抱く…
「康太…綺麗でしょ?
磨きあげた月は…綺麗でしょ?」
康太を肉棒で串刺しにして…康太に問う…
涙で…滲んだ月は…綺麗だった
「綺麗っ…すげぇ…んっ…イイっ!」
「君は綺麗なのかイイのかどっちなんですか?」
「イイっ…そこを…もっと擦ってぇ…」
「君は…欲張りですね…」
帝は…月の世界での生活も、中々気に入っていた
康太は月の世界では一応姫だった
性別を…間違って登録されてしまったからだったが‥‥
帝は…間違ってるなら…丁度良い…と、婚姻を結んだ
まぁ月に……骨を埋めるのなら…
光輝く墓地が良い
今日も…月を磨く手を休めずに…怒声を上げる
曇り1つない月を…地球にいる…
皆に贈ってあげます
月が光輝き美しいのは…
康太の愛する…伊織が磨いているから……
何処かへ墜ちた清家も見てますか?
帝は…ほくそ笑んだ
今宵…一時の…輝きに…
酔いしれなさい…
[ 作品公開日] 2012-10-26
[最終更新日] 2012-10-26 23:11
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