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sky high 4

 一度、全体ミーティングで小泉や助監督から今日の進行を説明される。  場当たり、テクニカルリハーサル、リハーサル、そして本番という流れだ。  このミーティング中に理玖と帆乃の目が合うことは一度もなかった。  その後、控室にスタッフが出入りするためか帆乃はメイク室の鏡台に座って待機していた。  練習を終えた理玖が衣装に着替えてメイクをする為に帆乃の隣に座るが、周りのスタッフの声しか聞こえない。そんな様子を見た小泉は喫煙所に崇一を呼び出す。 「崇一ぃ…あの演者2人大丈夫かよ」  加熱式タバコのスイッチを入れてカートリッジを咥えながら小泉は心配そうにそう言う。 「何が」 「だってよぉ…ダンサーの子は初めてだから緊張するってのも分かるが、帆乃くんだよ。もう何回もMV撮ってって経験積んでんのに今までで1番バリア張ってね? 空気がピリピリしすぎだわ」 「あー……人見知り大発揮してるわな」 「しかも今回は1カット撮影だぞ? 4分5分をぶっ続けで完璧にできんのか?」 「んー…そこは俺も不安だけど、ちょっとだけ、な」  崇一は鼻をすすってタバコを咥える。 「あ、お前良からぬことを企んでるだろ!」  小泉は崇一の顔を覗き込んで煙をフーッと崇一に吹きかけるが崇一は見事にかわす。 「は? 何も?」 「うっそー。お前何か面白がってる顔してんぞ」  昔からの付き合いの小泉に隠し事はできないと悟った崇一は降参したように笑う。 「まぁ楽しみにしようぜ。あの2人ならやってくれるから」 (きっと想像をはるかに超えてくる)

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