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ずっと

___ずっと「誰かと分かり合う」なんて奇跡だと思って諦めていた ___ずっとずっと、これからも独りだって思っていた  初めは覚えてないけど、気が付くと出来の良い兄さんと比べられていた。    僕は何もできない愚図だと、僕は生きてる価値ないって、言われてた。  それから、それから、周りも腫れもののように僕を避ける。  何処にいても、何をしても、僕は……  だから、何度か差し出された手も拒んで逃げた。  「誰かと分かり合う」ことを俺は放棄した。    言葉が詰まる、  目が合わせられない、  笑顔が作れない、  こんな自分はずっと独りで「当たり前」だと決めつけた。 だから……  今抱きしめられた手が、繋がれた手が、撫でてくれた優しさが、痛いほどうれしい。  鈴野さん、西村さん………そして、南里さん…… 

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