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ハッピーバースデー 41*
理玖は帆乃のあちこちにキスをする。真夜中の部屋なのに2人は互いの細かな表情がよく映っていた。
「帆乃くん…嫌なら今のうちに言ってね……もう俺さ、ずっと帆乃くんにこうして触りたいの我慢してたから……」
「が…まん……?」
「そう……帆乃くんをさ……その…今すっごい抱きたい…って意味わかる?」
理玖の呼吸は徐々に荒ぶる。だが帆乃はよくわからず頭にハテナを浮かべていた。
「んーと……あの、帆乃くんと、まぁその…エッチなことしたい、ってこと……マジで我慢の限界なんだよね……」
「え……っち……⁉」
帆乃は恥ずかしくなって掛け布団代わりのタオルケットを掴んで顔を隠す。
理玖は「やっぱダメか」と退こうとしたら、帆乃が恥ずかしさで震えながらも答えた。
「お……俺……南里…さん…と、なら……したい、です……」
帆乃の右手は理玖のシャツを控えめに掴んでいた。
その瞬間、理玖は遠慮をやめて帆乃に深い口づけをした。
「んぁ……ふぅ…ん……」
「ん……帆乃くん…舌、出して」
「ふへ……こぉ? んん……」
理玖に言われるままチロっと舌を出すと、その小さな舌は理玖にじゅるっと音を立てて吸われる。舌が絡まって、唇が密着して帆乃は呼吸に迷って頭がクラクラする。
「ん…はぁ…ぁ…ま…って……」
「待てない」
理玖は帆乃の着ているシャツに手をかけゆっくりと脱がす。
そして指先でそっと帆乃の左肩に触れると、帆乃がビクッと肩を竦め、目をギュッとつぶって涙を流す。
「ご…ごめ……な…さ……こ、こんな……汚い……の……」
「……痛くない?」
理玖が訊ねると帆乃は強く首を横に振る。
「やっばい……帆乃くん…想像より可愛くて…どーしよ……」
「へ?」
「できる限り、優しく…しま、す……」
オスの本能で暴走しそうな理玖は自分を戒めるようにそう呟いて帆乃に軽いキスをした。
帆乃の左肩は火傷なのか爛 れてしまったことがわかる痕が広がっており、触れると凹凸があった。理玖は指先でそれをなぞると、音と立ててそこにキスをする。
「んぅ…! み、み…な…さと…さ…」
(どうして、そんなところ…)
その唇は帆乃が触れられたことのない胸の突起に触れてきた。
ふにふにと唇で頂点を触りながら帆乃の反応を見ると、それを口に含んだ。
「はう…っ! ん……」
舌先で始めはゆっくりと乳輪を舐め、突起をツンツンと突いて、頂点をコリコリと抉る。そうしたら帆乃の身体がビクビクと跳ねる。
「はぁ…あ……や……な、に……」
「気持ちいい?」
「ん……わか、ん…な……」
右胸の突起は理玖の細長い指でグリグリと捏ねられ、両胸の違う刺激に帆乃は甘い息を吐くしかできない。
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