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ハッピーバースデー 42*
「はぁ…ん…ん…み、南里、さ…」
「理玖」
「え…?」
理玖は左胸から口を離すと、両方の突起を摘まんで引っ張りクリクリと潰すように捏ねながら、帆乃の耳元で囁いた。
「俺だけ苗字なの、すっげーヤダだし、アイツらに嫉妬する」
「みょー…じ?」
「理玖って呼んで」
「あ…あ……んぁ……り…り、く……?」
理玖は嬉しくなって摘まむ力を強くする。すると帆乃の声は大きくなる。
「やあぁ…!」
ビクビクと全身が痙攣した。
「で……でちゃ…った……」
帆乃は達したことが恥ずかしくなって両手で顔を隠す。
「……っ! もー…そーゆーとこ…っ」
無意識で愛くるしい仕草をする帆乃に理玖は素直に反応する。
(鈴野たちが言う「萌え」とか「尊い」って、こーゆーことか…)
理玖は帆乃の下着の中に手を入れる。中は帆乃の熱がこもっている。
「脱がすよ」
ドロドロになった下着に手をかけると、帆乃は弱々しく理玖の手首を掴んで制止する。
「や…だ……お、お……おれ、だけ……じゃ…や…」
理玖は帆乃の気持ちが何となく読めたので、帆乃のもう片方の手を取って反応しきって硬く熱くなったソレを触らせた。
「帆乃くんだけじゃないから……俺も一緒に脱いだら、いい?」
優しく問うと、帆乃はコクンと頷いた。
理玖は自分の衣服を全て脱ぎ捨て、帆乃も生まれたままの姿にした。
帆乃は太ももをすり合わせ隠そうとするが、理玖は右手を滑り込ませて、達して敏感になっている帆乃自身をくちゅくちゅと大げさに音を立てながら擦る。
「ん、やぁ…あ、あ……だめ…で、すぅ……こえ…でちゃ……あぁんっ!」
帆乃の2度目の絶頂は理玖の手の中に吐き出された。くたぁ、と帆乃は脱力しながら「はぁ、はぁ」と呼吸を整える。
帆乃の熱に塗 れた右手に理玖はベッド下から取り出したローションを垂らした。抵抗する力が残っていない帆乃を押し倒して脚を広げさせると2度の絶頂で濡れた秘部が見える。真っさらで綺麗なソコに理玖はローションで濡らした指を添える。
くちゅ、という濡れた音と同時にそっと中指が挿入されると初めての異物感に帆乃は「ひぃ…っ」と驚き、理玖の指を締め付けた。
「ごめん…! 嫌だった、よね?」
「ちが……ちがう…っ!」
理玖が指を抜こうとすると、帆乃は首を横に振って、ぎゅうっと目をつぶりながら懸命に言葉を繋ぐ。
「お…俺……よ、よく……わか…わかん、なく…て……それだけ………で…」
「…本当に、嫌じゃない?」
「や…じゃなく、て……お、俺…も……り、理玖…さん……と…つな、がり…たぃ…」
「……ありがとう」
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