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ハッピーバースデー 45
初体験で何度も達した帆乃はぐったりして動けなくなっていた。
理玖は「ごめんね」と言いながら、帆乃の身体を綺麗にしていく。
しっかり着替えまで済ませると、汗とカウパーと精液で汚れたタオルケットとシーツを取り換えて、帆乃とベッドで抱きしめ合った。
「理玖さん」
「………さん付けかー」
エッチの最中に漏らした名前の呼び方問題を冷静になってもう一度検討してみる。
「じゃあ…理玖くん?」
「……や、ちょっと違う…」
「りっくん」
「それは断固拒否する」
「…んー…俺は…やっぱり理玖さんが一番しっくりきます」
「帆乃くんなら理玖さん…でもいいか。てか理玖さんって初めて呼ばれるかも」
「…距離、感じますか?」
「距離よりイケナイことしてる感じ」
「えー…」
(あれ? 帆乃くん、言葉がスムーズに出てる…よな?)
理玖が気付き考えていると、帆乃は理玖の目を見つめてきた。
「あの…理玖さん……」
「ん? ああ、何?」
「その……これから……その……」
帆乃はもじもじしながら言いにくそうにしているが、理玖が待っていると決意したようで、理玖の肩に顔を埋めて言った。
「これからは、甘えてもいいですか? もっと好きになっていいですか?」
(あー! もうっ!)
「当たり前だってば!」
帆乃は嬉しくてケラケラ笑い、理玖は触りたかったのを我慢した分、帆乃のほっぺたをプニプニしたり、あちこちにキスをしたり、幸せに満ち満ちながら眠りについた。
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