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番外③ 男子高校生の食欲とXX♡ 6
翌朝、帆乃は目を覚ましてすっかり綺麗になった自分の身体とパジャマに驚いた。そして理玖は部屋にいなかった。
「理玖、さん……?」
壁の時計を見るとまだ午前5時30分で、帆乃は不安になってベッドから降りた。
「俺…昨日……っ! やだ……っ!」
自分の痴態を徐々に思い出して顔が熱くなる。そしてまたタオルケットにくるまったが、理玖の匂いがして益々恥ずかしくなり逃げ場がなくなった。
「にゃああぁ! お、俺…っ! ど、どうしよ……この前あんだけ理玖さんが俺の為にって注意してくれたのに……」
2回目のセックスの時に理玖は軽口を叩くようにだったが、中出しや適切でない場所でのセックスはいけないと話していた。
(なのに俺は…あろうことか……げげげ…玄関で……あ、理玖さんが洗濯とかしてくれてる…)
帆乃が昨日着ていた服は丁寧に物干し竿に掛かり乾燥中だった。身体はすっかり綺麗だったことから理玖が丁寧にお風呂に入れてくれたんだと思うと罪悪感が沸きあがる。
「ご、ごめんなさいぃぃぃいい!」
そう叫んだ瞬間、玄関のドアが開いた。
「帆乃くん⁉」
帰った途端、帆乃が部屋の床に座り込んで泣きじゃくり叫んでいたもんだから理玖は驚いてすぐに帆乃に駆け寄った。
「どどどどどどどうしたの⁉ 怖い夢でも見た?」
「ち、ちが……俺ぇ…また理玖さんの、ゆーこと、聞かなくて…迷惑…うわぁぁああん!」
「めーわく? ああ、そんなことなーいよ。よしよし…」
理玖は帆乃を抱っこして、泣き止むように甘やかす。涙を指で拭ってあげたり、頭をついばむようにチュッチュとキスをしたり、背中を摩ってあげたり。
「ねぇ帆乃くん……昨日ちょっと考えたんだけどさ」
「はい……ぐすっ」
(泣き顔ちょー可愛いいいいいい)
「帆乃くんって、自慰…したことある?」
「じい?」
「それか夢精とか……精通はしてるんだし…」
「な、何のこと、ですか?」
(おっとぉ……これは…)
「保健体育とかでやんなかった? そのー…性教育、的な」
「…………なんか、性教育は保護者からクレーム入ったとかで…用語だけ覚えて、で…詳細はやんなかった、です」
「そう……あのさ、帆乃くんって元々食べる方だったと思うんだけど、昨日は特に満腹感を感じないって言ってたじゃん?」
「はい…ここ2週間近くは……」
帆乃に優しく訊ねながら理玖は帆乃を向かい合わせにし、自分の膝に乗せてフワフワの髪の毛を撫でながら顔を近くにする。
「人間の三大欲求ってわかるよね?」
「はい…食欲、睡眠欲、性欲………あ」
理玖が何を教えようとしてくれたのか察しがつくと帆乃は恥ずかしくなって手で顔を覆う。
「帆乃くんは自慰を知らないのに、先にセックスで性的刺激を覚えちゃって性欲が溜まってて、その欲求不満の解消方法が暴食に反映されちゃったんじゃないかな? それで昨日は性欲が大爆発しちゃったんだと思うよ」
「ううぅ……ごめんなさい……」
「本当は俺が全部やってあげてもいいけど…そうはいかなくなるときだってあるだろうし……俺今ランニングして汗かいちゃったから一緒にお風呂入ろう」
「お風呂…?」
帆乃は少しだけ顔を上げる。すると理玖に軽いキスをされて、顔が熱くなる。
「お風呂で自慰の仕方教えてあげるね」
「………お、ねがいします…」
こうして真っ白すぎた帆乃はどんどん理玖の手でエッチなことを覚えていくのであった。
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