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4-04-3 夏休みの学校(3)

片桐先生はジュンに言った。 「さあ、四つん這いになってごらん」 「はい」 ジュンは素直に四つん這いになり、先生の方にお尻を高く上げている。 ベットがきしむ音。 先生は、手を唾液で湿らすと、ジュンのアナルを触る。 「あっ、あん」 ジュンの喘ぐ声。 先生は、ゆっくりと丁寧に愛撫しているようだ。 雅樹が耳元で言った。 (さて、いよいよ最終決戦だな。先に、いかした方が勝ち) (雅樹、もう勝負なんていいじゃん?) (いや、よくない。男と男の勝負さ。めぐむだって、ジュンと男と男の勝負だろ) (えっ? 僕ってジュンと勝負なの?) (そんなの、当たり前だろ。先にいったら負けさ) (そんなこと言ったって。親友のエッチを見ながら、エッチするなんて、なんかなぁ……) (ちっ、ちっ、ちっ。それは違うな、めぐむ) (なにが?) (だってよ、見ているだけなら、ただの覗きじゃないか?) (うん) (でも、一緒にエッチするなら、これはもう覗きじゃない。同じ土俵の立つんだから) (はぁ。そういうものかな……) (めぐむ、いいから、早く脱げよ。始まっちゃうぞ) (うーん) 僕はいまいち納得できなかったけど、ズボンとパンツを脱ぐ。 そして、四つん這いになった。 すぐに、雅樹は僕のアナルに指を入れて馴染ませる。 (うぅ、もうちょっと優しくして……) (ごめんな) 雅樹はそう言うと、舌でアナルを舐め始める。 あっ、気持ちいい。 ヒクヒクして、雅樹のペニスを受け入れる準備は万端。 「相沢、いれるぞ」 片桐先生の声。 それと同時に、雅樹も僕の中にギュギュっとペニスを押し付ける。 あっ。 ズズズっと、押し込まれる感じ。 圧迫感。 切ない感じ。 あん、だめ。おっきい。 (いくぞ、めぐむ) 雅樹はすぐに前後運動でペニスを出し入れし始める。 僕のペニスは、ゆらゆら揺れながら、糸を垂らして水たまりをつくる。 気持ちいい。 やっぱり、受験勉強に集中するためにも、心と体の癒しは必要なんだ。 雅樹とエッチすると、つくづくそう思う。 雅樹との愛の営み。 これは、一番いい回復薬。 すぐに、お尻の中の気持ちいところが刺激されて、じわっと熱くなってくる。 はぁ、だめだ。 僕は腕を折って、床に寝そべる。 雅樹はそのまま、僕のアナルを突き上げる。 お尻の肉に振動が伝わり、いやらしく揺れる。 雅樹は、ペニスを僕に挿入したまま、後ろから抱きついてきた。 そして、荒々しい息を僕の耳元にかける。 (はぁ、はぁ、めぐむ。ペニスしごいたほうがいいか? あっちはそうしているけど) (あっ、あっ、ううん、しないで。僕はお尻だけでいくのが好きだから。あっ、あっ) (はぁ、はぁ、オーケー、じゃ、とびっきりの突き上げいくぞ! それ!) 雅樹はそう言うと、僕のお尻の中をかき回しながら突き上げた。 (あーっ) 背筋がビクビクっと痙攣し、体中を電気が走る。 頭がボォっとし始める。 あぁ、これはもうすぐいってしまうな。 その時、大きな声が聞こえた。 「先生! 先生、いく、ボクいくよ、先生、あーっ」 「うぅ、うぅ、相沢! いくーっ」 向こうは、そのままいってしまったようだ。 それが聞こえ、雅樹の前後の動きがますます早くなる。 (あっ、あっ、雅樹、気持ちいい、だめ……) 僕のペニスからは、ツーっとおつゆが駄々洩れになっている。 (雅樹、雅樹。僕、もういきそう。雅樹、いっしょに……あっ) (わかった、俺もいきそうだ。いくぞ!) 雅樹のペニスの痙攣が伝わる。 最後の突き上げ。 そして、射精。 ドクッ、ドクッ。 熱い。 熱いよ。雅樹……。 背中に覆いかぶさる雅樹。 僕はその体勢のまま、雅樹にささやいた。 (はぁ、はぁ、さっき、あんなに出したのに。また、いっぱい出したね) (あぁ、気持ちよかった。最高) (うん。僕もとっても気持ちよかった) (でも、片桐先生には負けちまったな。めぐむは勝ってよかったな) (もう、そんなの、どっちでもいいよ!) 僕は半回転して仰向けになり、雅樹にチュッとキスをした。 ジュンと片桐先生の話声が聞こえてくる。 会話の合間にも唇同士で、チュッ、チュッと愛撫する音。 「先生、ボク、先生のことが大好き」 「あぁ、分かっているよ。相沢」 チュッ、チュッ。 「先生は、ボクのこと好き?」 「もちろん、好きだよ」 「でも、ボクは不安なんだ。先生……」 片桐先生の動きが止まったようだ。 「どうして?」 「だって……」 ジュンはしょぼれくれた、今にも泣き出しそうな声をだした。 「先生は、ボクに心を開いてくれていない気がして……」 「そんなことないぞ。こっちを見てごらん」 「先生……」 沈黙。 と思ったけど、濃厚なキスをしていた。 僕と雅樹は、床に寝ころんだ。 そして、ジュンと片桐先生の愛の睦み合いを眺めながら、幸せな気持ちに浸っていた。 僕は、微笑みながら雅樹に言った。 (雅樹、ジュンは本当によかったよね) (だな。片桐先生は、教師で、しかも妻子持ち。でも、男のジュンがものにしたんだもんな) 僕は、ふと、あの修学旅行で、ジュンがみんなに告白した夜のことを思い出していた。 ジュンは、恥じることもなく、毅然とした態度で、片桐先生への愛を語った。 あの時は、ジュンがかっこよく、そして眩しく見えた。 そのジュンが、本当に夢を実現させたんだ。 友達として、親友として、本当に嬉しい。 あの時、雅樹も翔馬も、もちろん僕もジュンのことを応援したけど、こんなにうまくいくなんて、正直思っていなかった。 ジュンのひたむきな先生を思う気持ちと行動が報われたんだ。 そう思うと、愛の力を感じざるを得ない。 (やっぱり、好きって気持ちが勝ったんだよね) (あぁ、ジュンが一番の勝者かもな) (ふふふ。でもね。そんなことないと思う。僕だって、雅樹と恋人になれた。僕も勝者だよ) (ははは、それを言うならさ、俺もそうだ。きっと、片桐先生だってそうだと思う) (うん。ここにいるみんな、勝者だよね) (あぁ、そうだ) 雅樹は僕の体を引き寄せ、そして頬にキスをした。 僕もお返しに、雅樹の唇へ唇を押し付けた。 ジュンと片桐先生が保健室から出ていくと、僕と雅樹は立ち上げり、大きく背伸びをした。 「うーん。やっぱり、床でエッチは、ちょっと痛かったね」 僕は、赤くなった膝を撫でながら言った。 「でもさ、刺激的なエッチだったな。いつになく、燃えたよ、俺は」 「ふふふ。ジュンには悪いけど、確かに刺激的だった」 ジュンと片桐先生はベッドのシーツを整えて、綺麗にしていったようだ。 「さて、勉強にもどろうか、雅樹」 「おっと、それはないだろ? めぐむ」 雅樹は、僕の腕を掴んで引き留める。 「えっ? なに?」 「せっかく、ベッドが空いたんだぞ?」 まさか。 雅樹はまだエッチしたりない? 「雅樹、もう2回も出しているのに……」 「今日は、なんだか思う存分エッチしないとだめだ。勉強に身が入りそうもない。それもこれも、朝からめぐむが汗の匂いを嗅がせるからだぞ!」 「嗅がせるって、自分で嗅いだんじゃん! もう、恥ずかしいな!」 僕は朝のタオルの一件を思い出す。 まったく、恥ずかしい。 「だって、めぐむっていい匂いがするんだよ。朝、シャンプーしただろ?」 「シャワーは浴びたけど」 「ほら!」 「僕のせい?」 「そうめぐむのせい!」 雅樹はそう言うと、僕をお姫様抱っこをして、ベットに連れていく。 「もう、強引なんだから」 僕は頬を膨らませながら雅樹を睨む。 僕はベットに寝かされ、そして、雅樹もベットに上がる。 ベットがきしむ音。 「ははは、こういうの好きだろ? めぐむは?」 「もう、しらない!」 僕は、そうは言いながらも覆いかぶさる雅樹の体をギュっと抱きしめた。

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