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4-12-3 同好会活動!(3)

松田君は言う。 「そんなの、当たり前じゃないですか。本当は、入れてほしいんですけど、それが叶わないのなら、せめて山城先生の一物をしゃぶりたい」 「ちょ、ちょっと。いきなり! あー、びっくりした」 松田君は、僕の考えの右斜め上を行っている。 頭の整理が追いつかない。 本当は、山城先生のペニスをアナルに挿入して欲しい。 そして、思う存分愛して欲しい。 うん、それは愛しているなら自然な欲求だ。 でも、それは叶わない。 だから、ペニスを愛撫したい。 自分の愛を伝えたい。表現したい。 って事かな? それとも単に、氷室先輩の様にペニスが大好きって事なのかな? うーん。 僕が悩んでいると、松田君は僕の両肩を揺すった。 「会長! 何をいまさら悩んでいるんです? オトムサ同好会の会長ともあろう方が」 「いや、だって……」 ただペニスが好きって事なら、やっぱりいけないと思うし。 でも、愛情表現の1つというのだったら、僕も同じに思うから応援したいし……。 松田君は、ため息をひとつついて言った。 「昔から、主君から剣を賜るというのは、家臣の誉。現代風に言えば、一物こそ、まさに剣そのもの。そうは、思いませんか? 会長!」 「ちょ、ちょっと……全然そうは思わないんだけど」 「ああ、山城先生の一物。大事な一物を俺に委ねる。くーっ! 痺れる! それに、どんな形なんだろう。大きいんだろうな。ああ、興奮してくるーっ!」 「はぁ……」 結局は、どちらでも無くてペニスこそがご褒美そのものって事? それとも、両方って事なのかな? あー! 全然分かんない。 松田君は、混乱する僕に問いかける。 「ところで、会長。山城先生にお願いした時、『おまえもか!』って漏らしていたんですけど。もしかして、会長。山城先生の一物をしゃぶったりしてませんよね?」 「うっ!」 僕は、思わず言葉に詰まった。 松田君は、それを見逃さなかった。 「やっぱり! さすが会長、と言いたいところですが、こればかりは許しませんよ!」 松田君の顔が僕に迫る。 睨まれて正直怖い。 目を横に逸らす。 尚も僕を睨み続ける。 冷や汗がつーっと垂れる。 「ちょ、ちょっと、松田君! 落ち着いて! 落ち着いて!」 「これが、落ち着いていられますか!」 今にも僕に襲いかかってきそう。 これは直ぐに誤解を解かないと命に関わる。 僕の本能がそう警鐘を鳴らす。 これは、秘密をバラすしかない。 「ぼっ、僕には、深い訳があるんだよ」 「訳?」 僕は、長々と山城先生とのフェラの練習について説明をした。 もちろん、アキさんの件は内緒。 「……というわけ。要は、お願いして練習させてもらっているだけなんだ」 僕は、冷汗を拭きながら言った。 松田君は、当初、ふに落ちない表情をしていたけど、最後は納得した様にうなづいた。 ふぅ。 危なく、余命を全うできなくなる所だった。 「練習ですか。さすが会長。日々、鍛錬ですね」 「うっ、うん。まぁ、そういうこと。分かってくれればいいんだ……」 松田君は、感心の目を僕に向ける。 そして、大声で言った。 「会長、うらやましいっす!」 僕は、驚いて飛び上がりそうになった。 いや、心臓が少し口から飛び出たと思う。 「いいなぁ、いいなぁ、一度でいいから拝みたいな。いや、出来ればしゃぶりたいなぁ」 松田君は、子供がおもちゃをねだるように言った。 そして、じっと僕の方を物欲しげに見つめる。 「ちょっと、そんな目で見ないでよ!」 松田君の考えは、手に取るように分かる。 でも、そんなのはダメだ。 「俺だって、オトムサ同好会の一員なんです。俺だって、練習に参加させてもらいたいです!」 松田君は、頭を下げる。 「会長! お願いします! 一度でいいんです。どうか、俺も!」 「はぁ……」 僕は、気の抜けた返事をした。 結局、松田君に押し切られる形になった。 練習の当日。 僕は、軽い女装をすると山城先生にアイマスクの着用を依頼した。 「おい、青山。どうして、目隠しなんてするんだ?」 「言ったじゃないですか! 山城先生。僕の姿を見ないでテクニックだけでどうなのか評価してほしいんですよ!」 「うーん。でも、俺は、青山の女子の制服姿、結構好きなんだが」 「えっ? あっ、ありがとうございます」 へぇ。そうなんだ……。 ふふふ。 ちょっと嬉しくて頬に手をやる。 ああ、そうだ! 喜んでいる場合じゃない。 僕は、保健室の扉の所で待っている松田君に合図を送る。 松田君は、嬉しそうに抜き足差し足でやってくる。 僕は、小さい声で松田君に話す。 (しーっ、だからね!) 松田君は、無言でうなづく。 でも、既に興奮気味。 頬がほんのり赤い。 クスっ。 可愛いんだから。 山城先生は、言った。 「まぁ、いいや。じゃあ、始めてくれ」 「はい! じゃ、いきますよ!」 僕は、山城先生のズボンのベルトを、かちゃかちゃ外す。 そして、ズボンとパンツをずり下げる。 そうすると、まだ元気になっていないペニスがぬっと現れる。 松田君は、感動に打ちひしがれている様子。 目をキラキラさせて、スッと手を伸ばす。 僕は、それを手で制止して首を振る。 (ねぇ、松田君。まずは、僕がお手本見せるからね) (了解っす) 松田君は、手を引っ込めた。 僕は、基本的な愛撫から始める。 先端にキスをして、舌でレロレロとマッサージ。 固くなってきたら、竿を、ちゅっぱ、ちゅっぱ、しゃぶりながら根元、柔らかい部分を舐め上げていく。 時折、山城先生は、「うぅ」とか「あっあぁ」とか声を上げる。 松田君は、口をあんぐりと開けて僕のフェラに見とれている。 ふふふ。 どう? 松田君とはキャリアが違うんだから! 何故か誇らしい気持ち。 僕は、松田君に声をかける。 (こうやって、優しくするんだよ) (さすが会長っす) 山城先生のペニスは、徐々におっきくなってくる。 僕は一通り舐め終えた頃には、もうパンパンにおっきくなった。 目の前にそそり立つペニス。 松田君は、目を潤ませて、山城先生のペニスを見つめる。 「うっ、気持ちいいな。青山、今日は随分と念入りだな」 山城先生は、僕に声をかけた。 「分かりますか? 今日は、いろいろ試したくて」 「そっか。練習熱心で感心だな。それじゃあ、楽しみにしているからな」 「はい!」 よし。 準備完了。 僕は、松田君に声をかける。 (じゃあ、松田君、やってみて) (分かりました!) 松田君は、そそり立つ山城先生のペニスに飛びついた。 そして、必死になって、ペロペロ舐めだす。 無我夢中。 まぁ、そうだよね。 ずっと待ち望んでいた事なのだから。 それにしても凄い光景。 ガッチリした野獣の如き男が、これまたガッチリした大男のペニスをむさぼる。 しかも、アイマスクをさせられ、なす術なく快楽に溺れている。 興奮した野獣は、それでも宝物を愛でる様に時には優しく、時には激しく舌を這わす。 僕の中で、何だか変な感情が沸き立つ。 なっ、何だろう。 この気持ち。 ゾクゾクするような、ドキドキするような……。 ああ、胸がキュンキュンする。 愛……愛に溺れる男達……。 僕は、二人の織り成す愛の営みに、これはアリ、絶対にアリ! と誰かに言うでもなく胸をときめかせていた。

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