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4-17-3 アキさんとの絆(3)
僕は、アキさんが言われた通りの姿勢になった。
ソファの上に四つん這いになり、肘掛に顔を埋める。
「これでいいですか?」
「ええ、腰を落として背中を逸らせて、そう、いいわ」
アキさんは、突き上げた僕のお尻を覗きながら撫でる。
「綺麗なアナル。ちょっと舐めるわね……」
アキさんの舌が這う。
「ああ……気持ちいいです」
ぺちゃ、ぺちゃ、いやらしい音を立てる。
自分のアナルがヒクヒクするのが分かる。
入れてほしい。
はやく、ほしい……。
アキさんは、すぐにそれに答えるように言った。
「じゃ、指入れるわね」
「はい、入れてください」
にゅぷっと指が入る。
「あっ、あん……」
「めぐむ、ここでしょ?」
「あっ、はい。そこです。あっ、気持ちいい」
あっと言う間に、アキさんの指は僕の気持ちがいいところを探しあてる。
間もなく下半身が熱を帯びてくる。
「あっ、あっ、そんなに刺激したら、僕……」
アキさんは、うん、と一人頷くと、指を抜いた。
「じゃあ、入れるわね。ペニスとアナルで一緒にいきたい場合、先にアナルで気持ちよくなるのがコツなの」
そう言うと、アキさんはペニスを僕のアナルに押し当てる。
そのまま、にゅるっと、僕のアナルの中へ入ってくる。
お尻の中で、アキさんを感じる。
雅樹とは明らかに違う。
雅樹の固くて大きいペニスは、体の芯に突き刺さる感覚。
一方、アキさんのペニスはというと、僕の中に優しく入り込み、繊細に愛撫してくる感じ。
ぜんぜん、違う。でも、すごく気持ちいい。
ああ、アキさんと繋がったんだ。
そんな、なんとも言えない高揚感が僕を襲う。
アキさんのピストン運動がゆっくりと、リズミカルに始まる。
押し込まれるたびに、くちゅ、くちゅ、と卑猥な音が鳴る。
あっ、あっ、あっ……。
僕の口からは自然と喘ぎ声が漏れる。
体が前後に揺れ、その度に、アキさんのペニスの先が、ストレートに気持ちのいいところに刺激を与える。
やっぱり、アキさん。
僕の気持ちいい所をしっかりと攻めてくれる。
快感が、体の中を走り抜ける。
うぅ……。
気持ちいいよ。
あっと言う間に下半身が熱くなって痺れてくる。
「どう? 気持ちいい?」
「あっ、あっ、はい、とっても、気持ちがいいです」
「よし、じゃあ、このまま刺激を与えるわね」
「あぁ、ちょっと、だめです、アキさん。もう、いきそうです」
僕のペニスの先っちょからは、透明なおつゆがドクドク出てきている。
でも、すこし勃起している程度で、いまのところペニスでいくような感じはしない。
「だめよ、めぐむ。まだいっちゃ!」
アキさんは、そう言うと、僕のお尻をパンパンと音を鳴らしながら叩いた。
「あっ、痛い! 痛いです、アキさん」
「めぐむ! できるだけ、いくのを我慢して。そうすると、いったあとの余韻がしばらくつづくから」
「はい! アキさん、あっ、あっ、もっと、もっと叩いてください!」
お尻を叩かれながらも、アキさんの前後運動は、激しく続けられる。
体はビクビクと小刻みに痙攣し始めた。
気持ちいいのと痛いのでおかしくなりそう……。
もう、だめかもしれない。
「あっ、あっ、アキさん、ごめんなさい、もうだめです。あっ、あっ、いくっ!」
頭が真っ白になって、体から力が抜ける。
ああ、気持ちいい。
僕はソファに崩れた。
ぼーっと、しながらも、アキさんとエッチした喜びに浸る。
はぁ、はぁ、アキさん素敵です。
体が溶けてしまうような、なんとも言えない余韻が続いている。
ふわふわと浮いているような感覚。
あれ?
どうしてだろう。
僕のペニスに熱いものが集まるのが分かる。
いつの間にか勃起しているようだ。
しかも、もういきそうな状態。
その時、僕はようやく、アキさんにフェラをされているのに気が付いた。
「ちゅっぱ、ちゅっぱ、どう? めぐむ、ペニスも気持ちいい?」
「あぁ、アキさん。熱い、熱い、もう、いきそうです!」
「そう、いいわよ、出して」
「あっ!」
ペニスの先から熱いものが飛び散る。
頭の中で別の快感が混ざり合う。
なにこれ?
気持ちいい。
ああ、下半身が熱くてじんじんしているのに、ペニスでいっちゃった。
あぁ、こんなのって……。
なんだろう、これ。
ああ、そうだ。自分で自分を犯してしまったような錯覚……。
最高に、気持ちいい。
アキさんは僕を仰向けに寝かすと、覆いかぶさる。
そして、僕に唇に優しくキスをした。
「めぐむ、どうだった?」
「はい。とても気持ちよかったです!」
「そう、よかったわ。ふふふ」
「ありがとうございます。アキさん!」
僕は、アキさんに抱き着いた。
アキさんとしばらく抱き合っていた。
あったかい……。
アキさんの体はまだ火照っているんだ。
アキさんが言った。
「ねぇ、めぐむがいくところを見たら、私もいきたくなっちゃった。これ、使っていい?」
アキさんが手にしているのは、ペニスが両方についているバイブ。
「これ、女の子同士が使うやつなんだけど、めぐむと繋がってしたいの? だめ?」
「もちろん、いいです。アキさんとしたいです!」
「うふふ。よかった。じゃあ、入れるわね」
僕とアキさんは、ソファに向かい合わせに座り下半身を密着させる。
バイブがずずずっとさらに奥まで入ってくる。
うっ……。
僕は、後ろに手を付き、体を反らせる。
はぁ、はぁ……。
アキさんを見ると、アキさんも気持ちよさそうな表情を浮かべている。
アキさんは、ニコッと微笑んで言った。
「じゃあ、いくね」
「はい……」
僕とアキさんは、一緒に腰を振り始める。
バイブがアナルを擦りながら出入りするのが分かる。
気持ちいい。
下半身がまた熱くなってくる。
そして、何よりもアキさんの感じている表情が見える。
ああ、アキさんは僕と一緒に気持ちよくなっているんだ。
そう思うだけで、いつもよりも感じる。
「あっ、あっ、アキさん! これ、アナルが切ないです」
「うん。めぐむの感じているのが、こっちにも伝わる。とってもいいわ。はぁ、はぁ」
「あっ、アキさんと僕、繋がっているんですね?」
「そうよ。さあ、こうやって、ペニス同士を合わせて」
「はい」
アナルがバイブでつながったまま、ペニスも合わせる。
僕の手とアキさんの手が一緒になって、二人のペニスをしごき始める。
「めぐむのは私のよりも小さいけど、ほら、ペニスの先っちょ同士はうまく当たって、擦れるでしょ?」
「はい。とっても気持ちいがいいです、あっ、あっ」
ああ、おかしくなってしまいそう。
「ペニスに刺激を与えすぎるとアナルでいけなくなるから、こうやって、お尻同士をあわせましょうか?」
今度は、互いに四つん這いになり、お尻同士をくっつけ合う。
そして、再び二人のアナルがバイブで繋がる。
バイブがさっきより奥に入っていく。
「アキさん、奥まで……入っていきます、あっ、あん」
「わたしも、入ってきた。あっ、気持ちいい」
ピストン運動に、二人のだらりと垂れたペニスの柔らかい部分同士がぶつかる。
お尻同士が合わさり、パンパンと音を立てる。
あぁ、アキさんを感じる。
アキさんのビクン、ビクンと痙攣するのがバイブを通じて僕のアナルに刺激を与える。
そして、きっと僕のビクン、ビクンとする痙攣が、アキにも伝わっているんだ。
二人で感じあえる。
なんて、素敵なんだろう。
そうだ。
僕は、アキさんとつながっているんだ。
体だけじゃない。
心も。
憧れのアキさんと……。
「あっ、あっ、気持ちいい、アキさん、いきそう!」
「めぐむ、私もいきそう、あぁ、だめ、だめ」
ソファになだれ込んだ。
アキさんと僕は裸のままソファに横たわっていた。
やっと、ふわふわした余韻が収まってくる。
アキさんが言った。
「めぐむ、これで、私たちの絆は深まったかしら。離れていても大丈夫でしょ?」
「はい、アキさん。これで、本当のいとこ同士になれました」
「あはは。いとこ以上の関係でしょ?」
「はい。いとこ以上、そうです。姉妹のような関係になれたと思います」
「ぷっ。めぐむったら。でも、そうね。確かに、エッチしたのに全くいやらしいさなんて感じなかった。きっと、私も、めぐむのこと妹みたいに思っているからなのかも」
「嬉しいです。お姉ちゃん!」
僕は、アキさんにヒシっと抱き着いた。
アキさんは、僕の頭を優しく撫でてくれる。
僕は言った。
「アキさん、おっぱい、触っていいですか?」
「ん? いいわよ」
僕は両手でアキさんの胸を触る。
柔らかい。
綺麗な乳首。
舌を伸ばし、そして、口に含む。
「やわらかい。ちゅっぱ」
「ちょ、ちょっと、めぐむ。あっ、やめなさいって。もう!」
アキさんは、恥ずかしがって僕の引き離す。
「やっぱり、おっぱいいいなぁ。僕もアキさんのおっぱいほしいです」
「もう、めぐむは。さっき、ぺったんこでいいって、言っていたのに。ふふふ」
「だって、こんなに綺麗で大きなおっぱいを触れてしまったら」
「もう、可愛い子!」
アキさんは、僕を豊満な胸に押し当てた。
きっと、すこし照れたんだ。
僕は押し付けられるがまま、アキさんの胸の中に顔を埋めた。
アキさんともう会えなくなる。
心の中にあったそんなわだかまりはすでに無い。
なんて、すがすがしい気持ちなんだろう。
こうして、僕はアキさんと身も心も一つになることができた。
固い絆を結ぶことができたのだ。
これなら、何があったって、切れることは決してない。
姉妹の契り。
アキさん、ありがとう。
ありがとう、僕のお姉ちゃん。
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