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scene15-03 ★

「あのよ。なんかもっとこう……ねーのかよ?」 「え? すごく嬉しいですよ? 何してくれるのかなって、ドキドキしちゃってます」 「こ、こんにゃろ~、人がせっかくっ!」  ブツブツと文句を垂れ流しながら、雅のベルトを緩める。上体を起こした彼自身にも手伝ってもらい、スラックスの前を寛げた。 (うわ……やっぱコイツのちんこ、デカすぎだろ……)  窮屈そうな下着の中から出てきた、それの大きさに息を呑んでしまう。こんな凶悪なまでに大きいものが、いつも自分の中に入っているのが信じられなかった。 「あまり見つめられると恥ずかしいんですが」 「う、うっせ! 黙ってろ!」  ぴしゃりと言い放って舌を伸ばす。少し躊躇いながらも、唾液を絡ませるようにして、根本から先の方まで舐めあげた。 「ん……」  自分がされてよかったことを思い出して、舌を硬くし、先端の割れ目をほじるように愛でる。  次第に滲んできた体液とともに吸いあげてやれば、雅が小さく息を漏らす気配がした。 「……気持ちいいです」 「ンだよ、ずいぶんと余裕ありそーじゃん」 「そんなことないです。玲央さんがしてくれるなんて……ちゃんと気を張ってないとすぐイッちゃいそう」  そう言って頬を撫でてくる雅の表情は、よくよく見れば確かに恍惚としていて興奮を覚えた。感化されるように、屹立をゆっくりと口内に迎え入れる。 「ぅ、んっ」  先端を口に収めただけでも苦しくて、声が零れ落ちた。  それでも、よくしてやりたい一心で、たどたどしく頭を上下に揺する。  少しずつ勝手がわかってくると、今度は括れの部分を唇で圧迫しながら口淫をし、反応を確かめるように雅の顔を見上げた。視線が合うと、雅はふっと微笑む。 「玲央さん、すごい……上手」  言葉だけなら玲央も信じなかったが、雅の腰がピクピクと小さく揺れていることに気づいて、ますます追い立ててやろうと思った。  一番敏感な先端への愛撫はそのままに、竿の部分を手で擦りあげてやれば、屹立はいっそう太さと硬さを増して血管が浮き上がってくる。  やがて限界が近づいてきたのか、雅が余裕のなさそうな声色で声をかけてきた。 「もういいです。口、離してください」 「ん、う……んっ」 「あの、玲央さん?」  頭に添えられた手に力が加わるも、抵抗して熱心に雅のものを責め続ける。あるのは、年上としての意地だった。 「玲央さん、本当にもう」 「いーから出しちまえって」 「よくないですよっ」 「俺様がいいって言ってンだよ……ん、んんッ!」 「っ!」  きつく先端を吸いあげた瞬間、雅は限界を迎えて、強引に頭を引き剥がしてくる。だが間に合わず、欲望のほとんどは玲央の口腔に吐き出されていた。 (雅のヤツ、これ飲んでたよな)  なんとか白濁を飲み込もうとするのだが、温かいだけならまだしも、独特な匂いと味をしていて受け入れるのはなかなかに厳しかった。 「ああ、だから言わんこっちゃない。ほら、全部出してください」 (クソッ!)  目の前にティッシュを広げられ、言われるがままに口を寄せて吐き出す。ふと目線を上げたら雅がまじまじと見ていた。 「なに?」 「いや、これはこれで情欲的というか」 「てめっ……このド変態野郎ッ!」 「ド変態野郎でいいから口閉じてください」  雅が口元を拭ってくる。ティッシュを丸めてゴミ箱に捨てると、 「ごめんなさい。思いっきり出しちゃったんで、お詫びしなきゃですよね」  流れるような動作で押し倒されるや否や、スキニーも下着も一気に剥ぎ取られてしまう。 「やっぱりこうなんのかよっ」 「玲央さんだって、もう欲しいくせに」  秘所を微妙な力加減でなぞられて、期待感がゾクリと込み上げる。先ほどの行為で、すっかり気分が高揚してしまっていた。  けれどその前に、とベッド下の収納へ手を伸ばす。 「つ、使えよ」  取り出したのは、使い切りのローションパック――最近購入したばかりの――だ。  自分に使われるであろうものを用意していたのが恥ずかしくて、目を合わせることなく渡す。雅は返事をして受け取るなり、開封して中の液体で指をたっぷり濡らした。  そっと玲央が足を広げると、すぐにそれはクチュッと濡れた音を立てて体内に押し入ってくる。 「く……っ、んぅ」  ぬるぬるとした感触が気持ちよくて身悶えする。指に角度をつけて、前立腺を掻くように擦られれば、堪らず甘い声が零れ落ちた。 「ぁ、うぅっ」 「逃げないで。ちゃんとお詫びさせてください……ね?」  雅が愛おしげに、頬や耳へ口づけてくる。  その間にも体内を弄る指を増やされて、巧みな動きに翻弄されていった。 「あぁ……ン、ちょ、待っ……待てっての」  手をばたつかせて待ったをかける。雅は首を傾げた。 「なにか?」 「詫びとかいらねーし。だから、今日は俺がっ」  思わず口ごもってしまったのだが、最後まで口にしないまでも雅には通じたらしい。彼はずるりと指を引き抜くと、入れ替わりでベッドに体を横たえた。 「じゃあ、お願いできますか?」 「うっせーよ……」  雅の上に跨って、後ろに彼の分身を宛がう。意を決してゆっくりと腰を沈めていった。 「は……うあ、ぁっ」  きつく締まっていた場所が徐々に押し広げられて、まずは先端を呑み込む。  慣れることはないと思っていた行為なのに、すっかり愛しい彼の形を覚えてしまったようだった。  気遣う雅の声を受けつつ、息を吐きながらゆっくりと結合を深めていく。根本まで咥え込むのに、そう時間はかからなかった。 「雅、これ平気? 痛くねえ?」 「はい、大丈夫ですよ。玲央さんの好きに動いてください」 「い、言われなくても、そのつもりだっつーの」

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