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未知③
外に出ると沢山のギャペラが街を歩いている。
猫や犬、それと鹿だろうか?
角を生やした様々な種類のギャペラがいて、自分がその一部である事に何だか不思議な感覚に陥る。
そうしてフードを深々と被りシルヴァに着いていくと向かったのは色んな店が連なる商店街の様な所。
シルヴァは先々で食料や何やらを購入していた。
何処か遠出するのだろうか?
「なぁシルヴァ……」
何処へ行くのか気になり呼び止めると彼は振り返り人差し指をケイの唇に当て、しーっと今度は自らと唇に人差し指を持っていった。
喋るなと言うことだろうか?
ああ、異世界の言葉を喋る者など奇妙な目で見られるからかと気づく。
ケイが自分の言いたいことを理解したと分かるとそのまま再び歩き出した。
するとまた一軒の店の前で止まった。
今度はどんな店かと看板を見てみると、文字も分からない上に猫のギャペラを象った絵が描かれているが全く想像出来なかった。
シルヴァはその店に躊躇なく入り、ケイも後に続いた。
店内は薄暗くまるでバーのようで、客も派手なお兄さんやお姉さん、厳ついおじ様と今までの店とは雰囲気がまるで違う。
その雰囲気に怯みシルヴァにピッタリ寄り添って周りを伺いながら歩くとシルヴァがふっと笑ったのにケイは気づいていない。
そして店の奥へ進むとショーケースがありそこには葉巻の様な物が陳列してある。
「タバコ……?」
シルヴァがその葉巻タバコのような物を品定めしているとカウンターの奥から店員が彼に話し掛けてきた。
何を話しているのかは分からないがシルヴァは複数の品物を提示され臭いを嗅いだり説明を受けたりと吟味していた。
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