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学校に着くとそのまま体育館に連れて行かされ入学式が始まる、東雲学園では送辞や答辞、来賓の話はなく校長先生の話も一言だけなのであっさりと入学式は終わってしまった。 僕にとって答辞がないのは有難い。勉強は好きな方で、中学でのテストは常に学年1位を取っていた。 私学である東雲学園では入学試験で1位を取った人が授業料などの全額免除制度があり、一人暮らしを高校から始めた僕はそれを取るために必死に勉強をした。 おかげで学年1位を取り、全額免除を取れたのだが、他の学校では入学試験1位が答辞をするのが決定らしく、ヒヤヒヤしていたがその心配も無用だった。 入学式が終わり、新しい教室にぞろぞろと人が入っていくとあちこちから挨拶の声が飛ぶ。 「初めまして〜!」 「そのストラップ、期間限定のやつだよね!?」 「何中なの〜?」 一気に教室がザワつきだし、耳がガンガンした。 「おいおい、お前ら、これから自己紹介始めようとしてんのにフライングすんな!」 担任の一言で「え〜」という文句が飛び交いつつも全員が指定されていた席に着く。 僕も指定されていた席に着いた。 「え〜っと、今日から皆さんの担任になる杉山(すぎやま)だ、よろしくな!…あ、席は今座ってる席で1年間いくから分かっとけよ」 担任の杉山先生の声に皆は「やったー!」と喜ぶ。どうやら、この座席は面接試験での印象を元に作った席らしい。 ――1番後ろの窓際、不登校の隣、納得だ。

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