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「そ、そう…ですか……」 初対面にも関わらず、ズカズカと壁を越えてくる風隼さんに戸惑いながら、ペースに押されていると 「ねぇねぇ、君の名前は?」 「…え?」 「教えてよ、気になるからさ」 そう言って頭をふわっと撫でられる。 突然のことでわなわなと顔を赤らめると 「ふふっ、反応がピュアで可愛いね…気に入った」 「どっ、どどどういう、いっ意味で…」 「どういうって、そのまんまの意味だよ?俺のお気に入り見つけちゃった♡」 おっ………お気に入り!?あの、風隼さんの!? いや、そもそも人にお気に入りって…… 頭がパンクしそうになり、思わず身体を固まらせた。 「おーい?もしもーし??」 風隼さんが僕の顔の前で手をひらひらさせる。 「あっ、すみませ…「で、名前は?」 にこりとこちらを見て問いかける風隼さん。 やっぱり、笑顔の印象も雰囲気も、イケメン同士とは言え河木くんと風隼さんで全然違うんだなと感じた。 河木くんの笑顔は純粋で、キラキラした感じの印象だけど、風隼さんの笑顔は…なんというか、 同い年なのに余裕を持った何を考えてるか分からない、小悪魔っぽい魅了されるような笑顔だ。 「……あ、えっと、…羽野……冬麻…です。」 「羽野?……羽野って…あー!!君が羽野くん!?」 「え?はっはい、羽野ですけど…」 突然風隼さんが「まじかぁ」とか「この子が…」とか、「いやぁ、余計面白くなってきたなぁ」とか…ぶつぶつと独り言を言い出し、1人で勝手に納得される。 「あっ、あの…」 「あ!ごめんね?こっちの話だから気にしないで?」 そう言うと風隼さんはまた、僕の頭をふわっと撫でた。

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