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⚠ここのページは夏喜sideです。
ここからは今回のように(○○side)という形で誰目線か書こうと思っています。
何も書かれていなかったら前のページと同じ人目線です。 ※基本は冬麻sideとなります
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(夏喜side)
放課後、俺は試合に備えて他の人が来る前に軽くアップをする。
もちろん、所詮練習試合とはいえ、勝負事には勝ちたいという思いもある。しかし、何故か今日は、羽野が見てくれるという事実の方が自分をやる気にさせていた。
「おーい、つっきー!!」
「あ、陽斗 !」
友達の陽斗が俺の次にグラウンドにやってくる。
陽斗は俺の幼なじみで幼稚園からの仲だ。
…とは言っても1番関係が長いわけではない。
断トツで関わりが長いのは蓮で、生まれた時からずっと一緒だ。
「今日いつもより早くね!?」
「…そうか?」
何となく、羽野が見に来てくれるから…と答えられなかった。
「まぁ、つっきーはいつも早いんだけどね」
陽斗はアハハッと手を叩いながら笑うと
「ボール取ってくるー」と言いながら、部室の方へと走っていった。
何が手を叩くほど面白かったのか…陽斗の行動に疑問を持ちつつ、アップを再開させる。
気がついた時には、全員が揃っており全体練習が始まった。
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